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夜と霧の隅で/北杜夫
北杜夫さんの中短編集、
「夜と霧の隅で」を拝読しました📖´-
(2024,7,13 読了)
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本書はオンライン輪読会の課題本でした。
オンライン輪読会には参加できたり、できなかったりでしたが、前々から本書のことは気になっていたのでこの機会に拝読できて良かったです。
短編と中編五話が収録された一冊です。
10代の頃に北杜夫さんの作品は好きでよく拝読していたのですが、「ぼくのおじさん」や「どくとるマンボウ」のイメージで今回の「夜と霧の隅で」を拝読したら全くイメージが違ったので正直驚きました。
本書はどちらかというと薄暗い雰囲気でスルスルと闇の底に入り込んでいくような物語ばかりです。
だからといって読みづらいというわけでなく、どこへ連れていかれるのか怖々とスルスルスルスル読み進めてしまいました。
特に表題作は、タイトルからしてナチスのことが描かれていることが予想でき、絶対ハッピーエンドになることはないとわかっているのにもしかして多少は救われるラストになるのではと期待しながら拝読した私がいました。もちろん、その期待は裏切られます。
読了した際もズンと重いものが胸につかえたまま本を閉じました。
言葉にするのがとても難しいのですが……
戦争が人々にもたらした怒りや哀しみ、苦しみを痛感しました。
進歩のためには血が必要なんだ。こってりと赤い血がね。
そこまでして進歩しなくてはいけないのかと思いますが、人々が生きていくために進歩をとめることはできないのでしょうね。
でも、できることならもっと他の方法を探してほしい。そう願ってしまうのは平和ボケできる世の中で生きているからでしょうか。
北杜夫さんがどんなメッセージを込めて物語を書いたのかまだ私にはしっかりと理解できていませんが、必ず再読するであろう一冊です。
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