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【今更聞く!】教育委員会って何!?

皆さんこんにちは!

日常の中で様々なことに疑問を持ち、学んでいっているのですが、せっかくなのでそれを発信していき、共有していこうと思います。

「何となく聞いたことあるけど、結構常識みたいだし、なかなか人には聞きづらいなー・・・」といった内容をカバーできればなと思います。「別に詳しく知るつもりはないけど、概要だけでもつかんでおきたい」って人はぜひご覧ください!! 
(本編は全て無料です。おまけパートのみ有料に設定しております。)

今回のお題はこちら!!

【教育委員会について】

みなさん教育委員会って言葉は聞いたことありますよね?
学校のことを仕切っていそうなアレです。
でも、実際にどんな組織なのかは考えたこともない。
そんな人が大半だと思います。

更に、教員採用試験でも頻出項目の一つだと思われます。
教員採用試験の勉強をされている方にも一助となれば幸いです。

今日はそんな教育委員会について、少しだけ詳しくなってみましょう!!


教育委員会とは

教育委員会とは、かなり大雑把に言うと

文化施設を管理しているところ

となります。

ここでいう"文化施設"というのは、みなさんが想像するような学校の他に、図書館公民館などを指します。

実は、教育委員会っていうのは学校以外のことにも手を出していたのですね。


教育委員会のお仕事は?

そんな教育委員会の仕事内容ですが、wikipediaによると以下の19に分類されるそうです。結構大変そう!
(かなり端折った書き方にしています)

1.教育機関の設置・管理
2.教育機関の財産管理
3.教育機関の人事
4.入学・転学・退学について
5.学校での指導について
6.教科書について
7.施設の整備
8.教員への研修
9.教員や生徒の福利厚生
10.教育機関の環境衛生
11.給食について
12.社会教育について
13.スポーツについて
14.文化財保護
15.ユネスコについて
16.教育法人について
17.教育に関する調査・統計
18.教育行政の相談
19.その他事務

前回の記事でSDGsについて扱いましたが、その時にもこんな感じで17個の目標が出てきましたよね。

その時はそれらの中で関連したものをくっつけて「5つのP」としてまとめていましたが、今回もその時同様、関連したものをまとめてみると、

1~11は学校の管理に関すること
12~15は学校以外の文化的事業に関すること
16~19は事務関連

といったところでしょうか?
やはり学校に関することがメインになっていくのですね。


ちょっとした歴史

で、本来図書館とか学校とかそういった公的な施設を管理するのは都道府県や市町村だというイメージがあると思います。
それなのに、なぜ教育委員会が管理しているのかというと、民主化の都合があるためなんですよ。

元を辿ると、第二次世界大戦。
みなさんご存じの通り、日本はなかなかやらかしてしまいました。

そして、GHQが日本を統治するようになると、「今までの国家が国民を洗脳するような教育は良くない(意訳)」といった考えのもと、教育に関わる公的施設を国から切り離すように指示しました。

つまり、都道府県や市町村のような国の直属の部下から少し離れた位置に「教育委員会」というものを立てて民主的な教育をやっていこう!としたわけですね。

首長(都道府県や市町村のボス)から独立という考え方です。

その教育にかかわる公的施設に学校や図書館(本があって勉強できるから?)、公民館(子供たちが遊ぶから?)が分類されたわけです。



教育委員会の中身

さて、そんな教育委員会ですが、その内部はどうなっているのでしょうか?

教育委員会の構図

このようになっています。

なんと、メンバーは5人前後!

おおむね4人程度の委員、四天王たちと
それを束ねる委員長、ボスが存在するわけです。
想像以上の少数精鋭でございます!
ちなみに、どんな人たちがメンバーなのかは各自治体の教育委員会を調べるとすぐに出てきます。

このメンバーは各自治体の首長が決めています。
早速首長から独立できていませんね!

そして、公平性を期すために
・性別
・年齢
・属する政党
などがバラバラになるように選ばれています。

なんだかとってもギスギスしてそうですね!!

更に、子供に関する機関のためか、メンバーに最低一人は保護者がいるようになっています。
国民のことを考えていますね!

ちなみに、ボスの任期は3年、部下たちの任期は4年だそうです。
まるで議員さんですね!

こんな感じで構成されている教育委員会が各都道府県・市町村に設置されているわけです。
なんとなく親しみを持てましたかね?


教育庁

当たり前ですが、5人やそこらで学校も図書館も公民館も、それに加えスポーツやユネスコのこともやっていこうなんて無理です。
教育委員会のお偉いさんだって人間です。限度があります。

事務局

そこで教育委員会の人たちは従順な僕、優秀な狗を用意しました。
それが教育委員会事務局(通称:教育庁)です。

画像3

教育庁は

・指導主事
・社会教育主事
・その他職員

で組織されており、指導主事は学校を、社会教育主事は図書館や博物館といった社会教育施設を監視します。

みなさん、学校の先生が指導主事にびくびくしている姿を目にしたことはありませんかね?
言うことを聞かない先生を笑顔でズパズパと切り捨てていくのです・・・(勝手な想像)

もっと詳しく言うと、

指導主事の仕事は

・教育課程が適切か監査(ちゃんと定められた授業を行っているか、余計なことを言っていないか)
・教職員への研修
・教員の問題の解決

を行っています。笑顔で切り付けてきそうですね!

教育長が推薦した人間が事務局に入局していきます。
そしてなんと公立学校の教員もヘッドハンティングに遭うのです。
去年まで同僚として仲良くしていた仲間が次の年には委員会の従順な部下になっている・・・恐ろしい世界です・・・

ちなみにこの教育庁、教育長とは別物です。

教育長は教育委員会のトップ
教育庁は教育委員会事務局の通称
教員採用試験でも頻出のひっかけ問題です。
引っかかるとマジでむかつくので絶対に引っかからないようにしましょう!


都道府県と市町村

さて、先ほど「各都道府県・市町村に教育委員会が設置されている」と説明しましたが、厳密にはその中にも差があります。

市町村の施設で働く職員の人事は都道府県が決めています。
これは、同じ県の中で格差が生まれないために施されているらしいです。
全国民が受ける教育の質は等しいのです。資本主義国家における最も社会主義な部分ですよ、皆さん。
市立学校の先生なのに採用しているのは県ってなんだか不思議ですね。

しかし、職員の監視をするのは市町村の役目です。

学校の先生が不祥事を起こして、教育委員会の人が謝罪会見を開いている時に、
「くっそー、こいつ雇ったのは俺じゃねぇよ。。。」
って思っているのかもしれませんね。

謝罪会見

「俺たちは悪くない・・・」って思ってるのかも

余談ですが、
図書館で働きたいとなったときに公務員試験を受けることもあるかもしれませんが、そのまま希望の職種に就けるとも限らず、
本当は図書館で働きたかったのに、公民館で働いている。。。
なんてこともあるそうです。
どうなんでしょうかね?このシステム。

ちなみに、政令指定都市は市が職員を採用しています。
「政令指定都市」っていうのは人口がめちゃくちゃ多い市のことなんですが、横浜とか名古屋とか博多とか、まぁ有名な市のことですね。
政令指定都市は都道府県と同様の権力を持っているためです。

市教委

同じ"市教育委員会"でも、片方は県の奴隷・・・


まとめます

まとめ

こんな感じでそれぞれで学校とか社会教育施設を見ていこうとしているわけですね。
で、立場的なのは都道府県の方が上みたいですね。

実際に直接現場を仕切っているのは都道府県なのか市町村なのかは調べてもわかりませんでした…詳しい方いたら教えてください。

また、先ほども言ったように、政令指定都市は独立していて、都道府県の影響を受けていないわけですね。


そしてこの荒ぶる67の教育委員会たち(都道府県47+政令指定都市20)を束ねるのが文部科学大臣

という風になっているのです。

文部科学大臣


終わりに

何となく教育委員会の役割とか構造についてわかりましたかね?

皆さんも
「まじあの先生うぜぇー」とか「ほんとこの校則意味わからん」とかあれば、校長に訴えるよりも教育委員会に訴えた方が効果的ですよ!

ということで今回は教育委員会について勉強してみました!

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