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時刻は21:00を過ぎていた。



2024年8月某日

17:22

片付けたぁー!!
部屋片付けたぁーー!!!

ちょっと綺麗になったぁーー✨

最近ね。音楽を流し聴き出来なくなって来たの。
感受性が爆発しちゃって、踊ってしまうのよ✋

昨日スーパー行った時、
手を挙げかけて震えたわ。スーパーで踊る気?笑

私、HSPの音過敏がたぶん強いのね。
だから、家事をする時は絶対イヤフォンなの。

掃除の音、食器が当たる音。物が当たる音。
が苦手で💦

しかし!音楽聴きながら家事出来なくなった!!
どゆことよ?笑

だから、出来るだけ音を抑えて、
ゆっくり食器を触って。

あぁ女の子やりてぇー。女の子やりたいなぁ😩
ごめんね!急に笑。急に来るんよ!!

家事終わったらアイツにLINEしよ。

パリーン!!!

え。まじで。
私のお気に入りの茶碗が割れた。
1軍のお茶碗。まじで。。

このタイミングで。

だよね。知ってる。

だる😑スピリチュアルだる。

お気に入りだったのにーーー😢

アイツにLINEを送った。

私:お盆までには会っときたいよな🥺私だけ?


なんて、返信来るんかな🤔

3235文字。

このお話の始まり↑↑↑

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

時刻が17:00を過ぎた頃。

私達3人は、生まれ育った街に向かった。

めっちゃ久しぶりって訳でもなかった。
アイツはまだ地元に住んでるから、
チラチラ行く事はあったし、
はっちゃんもまぁちゃんもその機会はあったと思う。

ただ内部までではなく、車でサーと通る程度。

向かってる車内で何話したっけ?笑
忘れた笑。けど、なんか不思議な感覚が、
ジワジワと近づいて来る感じがした。

この3人で育った街に行く。

私達は生粋の団地育ち。

私とはっちゃんは同じ団地に住んでた事もある。

「あの道通ってみよや!笑」

住人しか絶対通らないであろう、あの道。
1人で歩いたり、自転車で通過したり、
友達と歩いたり。何度も通った道。

かなり、コアな住人だけが使う道だ笑

団地街に入る。

胸がグッとなった。
死んでるやん。このエリアもう死んでるやん。

駐車場は全部ポールで閉鎖され、
私達が育った団地は、ゴーストタウンになっていた。

電話ボックスはまだ生きてた。
それは生きてるんかぁーい!!!

ちょ待って✋はっちゃん!
今、マトリックス思い出さんかった?笑
分かる。私も思った😬

おっと。失礼失礼✋

更に奥に進む。

はっちゃん
「ここのごみ捨て場で猫の会議見てん!笑」

廃墟と化した自治会館。


「スラムやん。ゴンザレスやん。」

クレイジージャーニーの✋

更に奥に進む。

まぁちゃん
「まぁここに住んでた時ある!」

私とはっちゃん
「そうなんや!ここって◯◯も住んでなかった?」

まぁちゃん
「そうそう!住んでた!」

なんやろこの気持ち。

何も感じへん知らん街に来た。
けど、ここで育った記憶は鮮明にある。

なんやろ確かにここで育ったんよな。


「うわー。この坂。
自転車絶対下りたら負けゲームしてたわー笑」

はっちゃんとまぁちゃん
「全員、やってたやろな笑」

はっちゃん
「うわ!◯◯橋やん!!」


「ちょ待って笑。名前えぐいて笑。懐かし過ぎ」

登下校で通る橋。

この街に住む者が全員使うスーパー。


「めっちゃ綺麗なってる笑」

まぁちゃん
「そやねん!まぁも昨日来てびっくりした笑」

私達がよく集合してた横断橋は無くなっていた。
私とまぁちゃんが卒業式に書いた落書きも、
当然、消えた事になる。

あの時間が無かったら。
なんか、ザワっとした。

「スーパーに車停めて歩いてみよか!」

自然と、中学校の方へ足が向く3人。

何百回と通ったこの道。


「え?こんな緑生い茂ってた?笑」

まぁちゃん
「茂ってたよ!笑」


「森やん。完全に森やん。」

通学門の前。

めっちゃボロボロになってて、
あぁ。こんなんなるんや。
そんな事を思った。

運動会の練習の日。

練習の後、あの水道で遊んだなぁ。
体操服ビシャビシャにして。
キラキラ顔で教室入ったなぁ笑

私達は、通学門の前で写真を撮った。
エモすぎる。

エモすぎて、ザワザワする。

何となく、同じ方向に歩き出す3人。


「この歯医者来てたわ笑」

まぁちゃん
「ここの駐車場、隠れるのに丁度やねんな!笑」

はっちゃん
「そうそう!笑。なんか丁度やねん笑」

まぁちゃん
「今見たら、意味わからんよな!
何してん?ってなるよな笑」

はっちゃん
「ほんま、迷惑でしかないよな笑」

多分、私達はあの集会所に向かってる。

歯医者さんを通過した時。
空が見えた。

濃い藍色と濃いオレンジが水平に並んでた。

何だあの色。あんまり見かけない夕日の色だった。

その色が脳裏に焼き付いて。
何となく、無口になってしまった。

何も話さずテクテク歩く。
どこに向かってる?多分、集会所。


「なんか、夢見てるみたい。
なんでか3人で地元歩いてる夢見た。みたいな笑」

2人
「分かるわ。」


「私、多分団地に引っ越すからさ。
案外悪くないかもな」

まぁちゃん
「色々考えたら、団地って悪くないよ!」


「私は団地で育ったからさ、あれやけど。
🧸は団地知らんからさ。ま!なんとかなるか笑」

まぁちゃん
「大丈夫やろ。」

集会所が見える。

「うっわー!!!やばぁーー。」

ここはねぇ。
それぞれがバラバラの思い出が詰まってるわな。

私はよくここで、皆を待ってた。
待ってる訳だから、1人な訳。

皆が来るであろう方向を向いて。

朝。今日みんな学校来るかなぁ。
頬ずえに足をブラブラさせて。
雨の日も暑い日も、寒い日も。
誰か来るのを待ってた。

あぁ。誰も来ないな。学校行こ。
何回も何回もそんな朝を過ごしてた。

制服を来た誰かが来た時は、

来た!!🤩来たよー!!おはよー😀

「お前なんでそんな嬉しそうやねん!笑」

ん?なんでだろ笑。分からない🥴

学校が終わったら、また集会所に行く。

わーい!!みんな居るぅーーー🤩

夜になると、はっちゃんとそのペアが。
それぞれにワンチャン🐕を連れて来て。
お散歩の時間。お散歩という口実とも言える🤫

狂犬ミッキー。🐕
怖かったわー。まじで怖かった笑
けど、思い出がギッシリ詰まったミッキー♡

ここに、はっちゃんとまぁちゃんは、
どんな思い出があったんだろ。

きっと私より濃厚な思い出?または記憶だよね。
それは分かるよ。

急に無口になる3人。
なんか、ザワっとして急に喋り出す3人。

部活、何やってたっけ?とか。
あの時、こんなん思ってたわ。とか。

「私は帰宅部やで!ずっと寝てた😀」
「朝眠すぎるから、起きる時に、
今日学校終わったら絶対寝たろ!!って
気合いで起きてた!!😀」

2人
「まじで笑」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「写真撮ろか笑」

2人がカメラをセッティングする。
なんか花火してるみたい。
やべ。泣きそう。

いつも座ってた場所で、パシャー📸

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

何となく帰ろうとした時。

「うわ。雨や」

また定位置に戻る。屋根があるのよ✋

まぁちゃん
「8分で止みます📱」


「便利な時代になったなぁ笑」

雨か。ここで雨が降るのか🤔
浄化の雨ってか?笑

コンクリートに雨が乗る。
さわさわさわ〜。生ぬるい風。

いつからか知ってるこの匂い。

雨が止んでも、ぽけ〜と何かを眺めてた。

はっちゃんちょっと静かだな。
まぁ色々感じてるんだろな。
大丈夫。大丈夫だよ。


「めっちゃエモい写真撮れてるよな。絶対!笑」

まぁちゃん
「いや、やばいでまじで。」

もう、いい時間だ。
全然帰る気にならない。
あの時も、帰りたくなかったなぁ。

まぁちゃん
「なんであんなにも、帰りたくなかったんやろな笑」


「ほんまそれな笑」

私はみんなが大好きだったからだよ☺️

まぁちゃん
「今も色々抱えてるけど、
あん時も色々抱えてたよな笑」

はっちゃん
「ほんま、そうやったんやろな。」

さっ!そろそろ行こか!
え?またぁ?また雨やん☔️

まぁちゃん
「3分で止みます!」

「笑笑。早っ!笑」

今度こそ帰ろ!まじで帰ろ!!
歩き出す3人。


「え?!今何時?!」

集会所には時計塔がある。
時刻は17:25を指していた。

反対側を見たら、21:00を過ぎていた。

まぁちゃん
「こっちが止まってるだけやな笑」


「怖。怖いって。やめて欲しい笑」

無口なはっちゃんを脇に置きながら。
私達3人は車へと向かった。

なんだろ。すごく、ザワザワする。


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