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婚活ノンフィクション

Xで話題になっていたので気になり、ザ・ノンフィクションの婚活回を見た。

舞台は東京のある結婚相談所。そこのベテランの婚活アドバイザーが言うに、コロナ禍で特に男性のコミュニケーション能力が低下してきて、交際にまで進む確率も3%くらい下がっている状況なのだそう。

私もコロナ禍に入って仕事が在宅中心になったのでこの辺の感覚はなんとなくわかる。コロナ前は毎日職場の大きい長テーブルに8人くらいで座り、各自違う仕事をしていても「〇〇さんってなんか見るたびにどんどん黒くなってない?」「最近サーフィンに行きまくってるらしいですよ」「え~そうなの?」なんて会話がそこらであったりした。

でも、在宅の時はもちろんそんな会話のためにわざわざ電話しない。業務のちょっとした確認もチャットで済ませるので、作業日だったりすると1日中誰とも話さずに終わることもままある。感染対策を徹底していた時期なんかは会食は何人までとか、感染経路を細かく確認とかあったので、気になるあの子を食事に誘いたいな……なんてこともできず、そりゃコミュ力も下がりますわという感じだった。

番組では主にこの結婚相談所に登録する2人の男性を追っていた。29歳の進藤さんは、母親と2人暮らしをしているために女性との会話にもつい頻繁に母親トークが混ざってしまい、女性からNGをくらう。55歳の内田さんは、いつものスナック通い癖で初対面からラブホ話をしてしまい、女性からNGをくらう。それぞれ断られる理由も理解できたが、見ていると2人とも恋愛に不器用なだけで根はきっと良い人な感じがして、自然とがんばれ、という気持ちになった。

実際私だって特にモテてきた人生というわけでもないので、既婚マウントなんてとれるわけがない。妻に出会わなければ今でも独身だった気がするし、たまたま運が良かっただけだ。むしろ妻は大学時代にmixiにあんなに激イタ日記を書いていた私とよく付き合ってくれていたと思う。マジで奇跡でしかない。

そう思うと、結婚というのは価値観の合う1人だけを見つければいいので、確率が低かろうがとにかく会い続けるというのは理にかなっているよなあと思う。誰と何がきっかけでうまくいくかなんて、わからないもの。ボク、女心スッカラ丸だもの。

そういえば昔、前職の同僚の女性が、ある男性と良い仲になったことがあった。それからその同僚が彼の家に行ったら「モテる方法」みたいな本が置いてあって冷めたって話を聞いた。が、また続報があり、その後結局付き合うことになったらしい。

何があったのかを聞いたら、彼からホワイトデーに脱毛の家電を贈られたそうだ。同僚は「これ、私が毛が生えてるってこと?」と一瞬思ったようだが、一周まわって「こんな物を男性から贈られたことない。なんか面白い人かも」となったという。

同僚はその時期合コンに行きまくっており、他の男性からも財布など贈られたりしていたようだが、脱毛器の彼を選んだ。わからんけど、全然わからんけど、結局そうなったんだから仕方ない。彼の好感度はまるでビットコインのように急落して、上昇した。まあ、これがもし他の男性と同じような財布やらバッグなら印象には残らず付き合うこともなかったのかもしれん。

女心謎すぎプルプル座衛門だった。

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