【読書感想文】「福」に憑かれた男
読書のピッチが上がってきましたw
今回ご紹介するのは、
「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣
喜多川 泰さん著
前回、「運転者」を読みましたが、同じ作家さんの作品となります。
今回も、すごくベストなタイミングでこの本を読むことが出来ました。
元々、この本は、母が「喜多川さんの本が読みたいけど、近所のライフに売ってないねん!」というので、購入して渡していた本。
いつか読もうと思いながら、何冊かある「いつか読みたい本」の中の1冊として積み上げられていました。
今回、わたしが活動している地域の図書館を自治会の集会所へ移す話を秋にしてから、自治会長さんに動いていただいているものの、なかなか進まない。こちらとしては10月から集会所へ移転して、新しい形態で活動を始められると思っていただけに、もう年の暮れ、12月になってもまだ音沙汰がないことに少しモヤモヤしていた。と同時に、この物事がうまく進まないということは何かしらの意味があり、「神様の時間調整」が働いているんだと。
だとすると、この調整期間にわたしとして何をして待っていればいいのか毎日自問自答する日々を送っていた。
そんな中、手に取ったこの「福に憑かれた男」という本。
この本の主人公は、父親の経営していた本屋を継いだ男性。
なかなか商売が上手くいかず、もう店を畳むしかないと思っていた頃、ある老人が店を訪れ、1冊の本を勧めたことから物語が展開していく。
勇気を持って行動すること
主人公が「なんでもします!何をしたらいいですか?」と聞くと、老人は「これから店に来る人に話しかけて、名前を聞き、その人自身を知る努力をしなさい。そしてその人に合った本をオススメしてみなさい。」と助言をくれますが、主人公は「そんなの無理ですよ。ただの押し売りじゃないですか。押し売り以外なら何でもやります」と駄々をこねます。
そして老人は、こう主人公を諭します。
この言葉をきっかけに主人公は自ら行動し、そして仕事が楽しくなっていきます。すると、どんどん奇跡が起きて、、、。
突如芽生える「不安」
何もかもうまく回りだしたと思った途端、主人公の心の中にある感情が芽生えてきます。それは「不安」
今月は上手くいったけど、来月はどうだろうか。
今は上手くいっているけど、これから先はどうなるんだろう。
そんな風に「不安」な気持ちが芽生えてくるのです。
さて、主人公はどんな試練を乗り越えて、この「不安」を払拭することができたのでしょうか。それは本を読んでのお楽しみということで。
あとがき
わたしが自宅の庭(今は駐車場)で図書館をするようになって、わたし自身意識していなかったんですが、来られた方とお話ししながら、その人に読んで欲しい本をオススメしたりすることがあって、だから皆さん遊びに来てくれてたんだなぁ~ってw。
市の図書館の方が蔵書は多いのに、わたしの図書館へ来てくださるということは、わたしに会いに来てくださっているんだなと改めて感じました。
そしてこれから自治会の集会所へ図書館を移転させても、ただ本を置くだけじゃなくて、わたしに会いに来たい、わたしと話したい、そんな人がたくさん訪れるような場所にしていきたいなと思いました。
その為にも、わたし自身もたくさんの素敵な本と出逢って、『その症状にはこの本ねー。』みたいな感じで、アドバイスできたらいいな。
青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」の司書さんみたいに。
本をただ置くだけじゃなくて、場所を提供するだけじゃなくて、「ここだから来たい。」と思ってもらえる場所にしたいし、わたしの存在が誰かに一歩踏み出す勇気を与えられるのなら、こんな幸せなことはないなぁ~と思った。
あとがきのあとがき
わたしがこういう地域の人の為にと思うエネルギーの源には「誰かを助けたい」っていう思いがあって、それはただの偽善者ぶった世界のヒーローになりたい訳じゃなくて、助けられなかった命があるから、誰かを助けたいって思うんです。
わたしの友人で、恋愛で心がボロボロになって、衝動的に命を失ってしまった友人がいるし、仕事や人間関係(家族関係)でボロボロになって、人知れず命を失った友人もいます。
わたしは『わたしに何かできなかったんだろうか。』とずっと思っていました。その後悔の念が『誰かを助けたい!』という力の源になっています。
2人とも、すごく優しくて、人に迷惑を掛けまいと自分で全部背負いこんでしまうような人たちでした。
もっとわがまま言うて、「もう無理やし、助けて!」と言えたら良かったのにって思うんですが、言えないのが彼女、彼なんですよね。
だから、「本」というチカラを借りて、何かしたい、何かできたらいいなと思っています。
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