情報処理より情報化?
「現代人は、情報処理は得意だけど、情報化をあまりしなくなってきている」という話を聞きました。
情報処理というのは、テスト勉強などすでに情報になっているものを処理すること。SNSでたくさん流れてくる情報を、ぱっぱっと理解していくのもそう。
情報化というのは、五感で受け取ったものを絵や文などで表現すること。現物を伝わる形にするから、時間がかかる。これは子どもたちは得意で、目的もなく黙々と何か描いてたりするそうです。
確かに、大きくなるにつれて「何のためにこれをやるのか」と考えることが増えました。競い合う環境にいるとやはり、ちょっとでも将来のためになることを選ぶようになります。いわゆる敷かれたレールの上で、情報処理ばかりやってきました。
それが身を助けることは、多々あります。でも今、時間のあるとき、自分が触れて印象的だったものや何となく感じることを言葉にする作業は、実利ではない豊かさをもたらしてくれます。常に自分にしか見えない景色を見ているから、その一部でも書けたら、今いる場所がしっかり自分の場所になる感じがする。何か征服欲てきなものがあるのかもしれません(結局実利
情報処理と情報化の違いは、インプットとアウトプットの違いに似ているように思います。得るものが確実にあると考えられるのが、情報処理とインプット。ちょっと難しいし満足いく結果になるかわからないのが、情報化とアウトプット。これらは、別にやらなくても生きていける。でも私の場合、やらないとなんか退屈で、力が余ってきます。