だれかと比べてしまうとき
だれかと比べてしまうときは、
生きていたらだれしもあると思う。
でも、
周りと比べていいことなんて一つもないし、
そもそも比べることなんてできないと思っている。
上を見ればキリがないし、
下を見てもキリがない。
たとえだれかと比べて落ち込んでしまったり、
だれかを羨ましく思ってしまったとしても、
その人がそこに至るまでのすべての過程は
その本人にしか分からなくて、
そこにはきっと
隠された努力や苦悩がたくさんあって、
それを知らずに落ち込んだり
羨ましく思ったりするなんて、
わたしには少し烏滸がましい気がしてしまう。
でも、わたしはわたしのことを知っている。
自分がいま何を感じ、何を考え、
どんな思いを抱えながら日々を送っているのかを、
他のだれよりも知っている。
だからこそ、わたしがわたしのことを
1番に理解してあげられて、
幸せにしてあげられるのではないかと思う。
だれかを羨ましく思うのではなく、
それをすごいと素直に認め、尊敬する。
わたしはわたしだと認めてあげる。
人と比べていいだとかわるいだとか、
ほんとうはそんなことどうでもよくて、
自分が好きな自分でいられたら、
もうそれだけで十分なんだと思う。
比べるのならば、過去の自分と比べたい。
だれにも勝てなくていいけれど、
自分に負けない強さは持っていたい。
わたしはずっと、
何者かになりたかったのかもしれない。
だれかに認められたくて、
求めてもらいたくて、
他人からの評価で自分の価値を
見出したかったのかもしれない。
だれかにずっと憧れて、
なにかにずっと焦っていた。
でも、わたしは何者にもなれないし、
わたしはわたしにしかなれないのだと知った。
わたしはわたしで、あなたはあなた。
それだけは変えられない真実で、
そんなことにやるせなくなってしまうときもあれば、どうしようもなく救われてしまうときもある。
一人一人まったくちがうのだから、
比べることなんてそもそもできない。
だから、だれかと比べて
落ち込んでしまう必要も一切ない。
あなたはその人にはなれないけれど、
その人もあなたにはなれないから。
あなたの人生は、あなたのものだから。
そして、価値観も人それぞれなのだから、
だれかの評価で決められるよりも、
自分の価値は、自分で決めたい。
たとえだれかと比べてしまったとしても、
だれかを羨ましく思ってしまったとしても、
わたしはわたしでよかった、
そう思いながら生きていたい。
自分のことは、
自分が1番愛せるように𓂃 𓈒𓏸