手を差し伸べてくれる人
分かり合うことはできなくても、
分かり合おうとすることはできるし、
分かち合うことはできる。
わたしは以前きもちが
どん底に沈んでしまったとき、
1人でいるのは寂しくて、
でもだれにも会いたくなくて、
孤独と寂しさとひたすら1人で
戦っていた記憶がある。
以前までのわたしは
周りに自分の弱さを見せることができなくて、
相談にのることがおおいからか、
自分はだれかに相談をすることが
ほとんどなかったように感じる。
でも、この1年間で、
自分の内面をだれかにさらけ出すことで
救われることもあるのだと知った。
理想の自分とはかけ離れていて、
ほかの人には知られたくない自分を
ありのまま隠さずに見せること。
それはとても勇気がいることだけれど、
そんな自分を見せたからこそ
気づいて助けてくれた人もいる。
もうどうしたらいいのかわからなくなった時、
1人で孤独や寂しさと向き合いながら、
ただただやり過ごさなければいけない夜もある。
そういう時ももちろん必要だけれど、
暗闇の中にいる自分にも
手を差し伸べてくれる人はきっといる。
1人で乗り越えようとなんて、しなくてもいい。
ほんとうにどん底に沈んでしまった時は
その人が差し伸べてくれる手を
取ることはむずかしいけれど、
そういう人がいると知るだけでも
きもちが楽になることもある。
これからもきっと、
どん底に沈んでしまうときは来ると思う。
でも、そのときに気づいて
手を差し伸べてくれる人がいてくれたなら、
その人に自分がなれたなら、
人生はどうにかやり過ごせることを
わたしはもう知っている。
人は1人になったとき、
ほんとうの意味で1人じゃなかったと
気づくことができるんだと思う。
あなたは1人じゃないし、
暗闇の中にいるあなたを見つけて
手を差し伸べてくれる人はきっといる。
ありのままのあなたをさらけ出しても、
やさしく寄り添ってくれる人はきっといる。
その人にどうか気づいてあげて。
あなたはぜったいに、1人じゃない。