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役立たずの育児帖

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便利なTo do リストではないけれど、育児を通して感じたこと、見えてきた景色を綴っています。
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2018年10月の記事一覧

毎日がドラマ

毎日がドラマ

息子が生まれてからというもの、一体、どれくらい初対面の人と話したことだろう。
上京してからこの方、隣の部屋に住む人とさえ、一度も言葉を交わさぬまま引っ越したこともあるし、一日中、誰とも口をきかない日だって、ざらにあったというのに。

本当に、今までの私と同じ世界を生きているのだろうかと疑いたくなるほどに、一歩家の外に飛び出せば、最低5人以上の人と会話している。

通りすがりに、あら可愛い!

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好きよ、東京の子育て

好きよ、東京の子育て

どうしてもの用事で、混雑する時間帯の電車に乗らなくては行けない日。

7ヶ月にして、早くも伝い歩きをする息子と一緒に乗り込むのには勇気がいる。
もう、じっとしていることに耐えきれず、大きくのけぞっては、抱っこ紐から「出せ〜、出せ〜」という趣旨の奇声を発し続けることが、目に見えているからだ。

優先席の前に進めば、ありがたいことに、席を譲っていただけることが多いのだが、先に述べたような状況に加え

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天国の香り

天国の香り

時々、どうしても食べたくなる、贔屓のケバブ屋さんがある。
電車を乗り継いで行く、仲良しの友人が住む街にあって、すでに常連になっている友人が、おいし〜よ〜っと、薄ら笑いを浮かべて連れて行ってくれたのが、きっかけだ。
初めて自分でアルバイトをして、貯めたお金で旅した国がトルコだという話をしたら、すぐに店主と打ち解け、顔なじみになるまでに、そう時間はかからなかった。
ともだちに会いに行くことを口実に、そ

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もっと笑わせる。

もっと笑わせる。

ずっと、息子は豆腐が苦手なんだと思っていた。

友人に、離乳食に苦戦している話をしたら、お豆腐は良く食べるよ、と教えてもらったので、割と素材に気をつかい、国産大豆、天然にがりの絹ごし豆腐を購入した。しかし、一口含んだ途端、ぶーっと唇を震わせて吐き出す始末。
かえり血ならぬ、かえり豆腐を浴びて、惨敗である。
半泣きで、ダメだった〜と教えてくれた友人に報告すると、
「うちの子は、ケンちゃん豆腐が好

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陣中見舞い、届く。

陣中見舞い、届く。

今日も離乳食を食べません。
7ヶ月。
おも〜い腰をあげて、6ヶ月と10日で始まった、息子の食人生。
そろそろ二回食に進む時期ですが、小さじ1も食べず…
ぎゃーと逃げ出し、あちらこちらを、おかゆや豆腐やかぼちゃの食べかすで汚していく。私のセーターも、カピカピになったでんぷんが所々に付着している。
「リトルモンスター…」「カオス…」思わずつぶやく。

義理の姉から、「離乳食ノイローゼになったから、まゆ

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過去の私からの謝罪

過去の私からの謝罪

ただ混んでいるからという理由で、多目的トイレを使ってしまってごめんなさい。ベビーカーごと入れて、オムツ替え台もできる、貴重な場所なのに。

妊娠中に優先席に座るとき、奥の席も空いているのに、ドアに近い方に座ってしまい、ごめんなさい。ベビーカーで車両と車両の間の通路を塞いでしまい、通る人の冷たい視線を浴びてしまうということに気づけていませんでした。

改札口、わざわざ通路の広い改札を身軽な私が使って

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心梳く本たち3

心梳く本たち3

外出時のお供にする本を選ぶとき、いつも迷わず一冊の本を手にとる。
アン・モロウ・リンドバーグ「海からの贈物」だ。

何度も読み返し、その度にいつも新しい発見があり、何回読んでも理解した気になれない、するめのような本である。
吉田健一の翻訳と、落合恵子さんの翻訳、どちらも好きだ。(落合さんの翻訳の方には、1970年代になって、著者によって新しく書き加えられた一章がある。)
持ち歩くときは、文庫本

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私のものでなくなる誕生日

私のものでなくなる誕生日

誕生日が近づいてきた。
子どもを産んではじめてむかえる自分の誕生日だ。

いつも、ゆびおり数えて、待ちわびていた日。
どんな風に祝ってもらえるだろう。
どんな言葉をかけてもらえるだろう。
どんな特別なことをしよう。
自分だけの特別な日にしよう。
10月にはいると、その準備にそわそわ、わくわくしていた。

今年はどうだろう。
日々の育児に追われ、特別感や、その日をむかえるうれしさは、半減している。自

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女には泉がある。

女には泉がある。

あふれてくる愛は、尽きることのない泉のようだ。
自分の中に、制御できない、そんな泉があるように感じる。

ただ、その泉も無限ではないのだ。
アン・モロウ・リンドバーグ「海からの贈りもの」の中でも、そのようなことが述べられている。

女は与え続ける。
子どもに。
夫に。
食事を、清潔な住居を、そして愛を。
しかし泉は尽きる。
だから女性は、自らの泉を時々満たさねばならない。
アン・モロウ・リンドバー

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