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現代フランス哲学を学びたい!~今日図書館で借りてきた本について~

 興味を持った分野の本はできるだけ買いたい。自分の中でのブームが一時的なものだったとしても本棚にはその足跡が残るし、その分野に対して少額だけれども貢献できる。何かを生み出すことが賞賛されがちな世の中だけど、消費することもまた社会貢献の一つだなと日々思わされる。

 私には「推し」はいないけど「推しは推せるときに推せ」という名言?は消費することをポジティブに捉えるという意味で私の考えと近いのかもしれない。

 さて、そんなことを言っていてもお財布の中身は有限だから本を購入するのにも限度がある。今回は図書館で借りた本を紹介したいと思う。

書名:『現代フランス哲学入門』
編集:川口茂雄、越門勝彦、三宅岳史
出版年:2020年
出版社:ミネルヴァ書房

『現代フランス哲学入門』ミネルヴァ書房

 ミネルヴァ書房の本はとても信頼している。もちろん全ての本を読んだわけではないのであくまで印象だが、前提知識、知的レベルは大学教養課程程度。さくっとカジュアルに概要を知りたい人にはあまり向かないが、しっかりと1冊勉強したい人にはとてもおすすめだ。古本屋で見つけたら迷わず購入する出版社の一つである。

 今の私のブームは脱構築という概念で有名なフランスの哲学者デリダで、デリダを読むにあたって現代フランス哲学の知識が必要になるためこの本で勉強しようと思って借りてきた。

 現代フランス哲学を学ぶにあたって関連する新書が2冊出ていて、こちらも貸し出して読んでみた。

『フランス現代思想史』中公新書
『現代フランス哲学』ちくま新書

 中公新書の方は初学者が読むものというよりはある程度知識がある人が整理のために読むもののようで私には少し難易度が高かった。ちくま新書の方は

「フーコー、ドゥルーズ、デリダ」を中心とした「現代思想」については触れますが、彼ら以降の、より「現代」のフランス哲学に力点を置いています」

『現代フランス哲学』p9

とのことで、私の求めているものとは異なっていた。

 3度目の正直となるか!ミネルヴァ書房の『現代フランス哲学入門』に期待である。読者の中により相応しい本をご存知の方がいればお知らせ願えると幸いだ。

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