会社を辞めた日の話
新卒から約1年半勤めた会社を辞めた。
最終出勤日だった今日は、残っていた仕事をして、便箋を買って1年目の時の先輩、上司たちに手紙を書いて、
違う部署のおねえさんたちと飲んで帰った。
この会社は最後は嫌いなとこばっかで、せいせいしたと思っていた。
事実、おねえさんたちも「仕事がつまらない」「組織として終わってる」「辞めて正解」「若いからなんでもできる」と言ってくれた。
去年あんなに恐れていた元上司のことは大好きになって、便箋いっぱいに手紙を書いた。デスクに呼ばれて、
「手紙ありがとう!受け取ったよ!」
と言われたので、
「涙で前が見えなくなる可能性がありますよ。」
なんて軽口叩いて最後は「頑張ってね。」と言われて固く握手をした。
大好きな人たちとはこれからも繋がっていられる自信があったので、寂しくはなかった。
辞めても辞めなくても明日から夏休みで、明日はフェスに行くので薬局でウキウキで冷却グッズを買って家まで歩いてた。
せいせいした。
明日から夏休みだし。
しばらく働かなくていいし。
そのはずなのに、なんでか、なんだか、
急に涙が込み上げて止まらなくなった。
わたしは多分感情より理論の人間なので、自分の感情が動く原因は、大体のことではわかってる。
これがあったから幸せな気持ちになる、
これが原因で今泣いている、
でも今日の、この涙ばかりはよく分からなかった。
やりきれなかった気持ち、お世話になった人に恩返ししきりなかった気持ち、もっと頑張っていたらどうなってたんだろう、将来への不安、、、
なんかよく分かんないけど涙が止まらなかったんだ。