見出し画像

光明

川の中に一本の水が流れるようにサラサラと雲が泳いでいく10月の空。


ほう、生きているなあと感じる。




自分の人生は、1本の太い幹に細かな枝葉が分かれているというよりかは、
細かな枝葉たちが集まって1本の幹のような"なにか"を形作っていると表現した方が近い気がする。

"自分の信念"だったり、"自分の生き方"が先行しているのではなくて、
"自分に影響を与えるもの"が"自分っぽいなにか"を象っている、みたいな感じ。


自分という個体に対して色々な人が手を添えてくれているのではなく、
自分に添えてくれるその人たちの片手が集まって、結果論として自分になっているんだと思う。


だから、「10年後どうなっていたいですか」と聞かれても
面接なんかでは「社内で価値の高い人間になりたい」とか、もっとラフな場でも「まあ楽しくやっていられたら」なんて答えの様で答えじゃないようなことしか言えない。

10年後の社会やその時一緒にいる人たちによって、自分は丸にも三角にも四角にもなりえるんだからそんなもんだろう。


見方によっては芯がないとか自分の意見がないとか意思がないとか、そんな風に見えるかもしれないけれど、
あの日のあの人の出会いで、あの発言で、あの口論で…
全ての出会いや葛藤や選択によって自分というものが出来上がっていると考えたらすごく面白い気がする。





明日はどんな出会いがあって、どんな自分になっているんだろうか。

随分と日が落ちるのが早くなった。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集