男は目で恋をし、女は耳で恋に落ちる
「読書量を増やしたいのに1冊読了するのにとても時間がかかってしまう」
「前章に書いてあったことを忘れてしまい、ページをさかのぼって確認することがある」
こんな経験ありませんか?
実はこれ、両方とも私自身のことです。
noteを書くにあたって、自分の中にある知識だけでは限界を感じていました。だから新しいことをインプットしたいと思って意識的に読書量を増やしています。
でも……
私は紙の本にしても電子書籍にしても、読み進めるのに時間がかかります。
ここ最近は特に、読書をしても内容が自分中に入ってこず、集中力が途切れがちになることに気がついていました。
気がつくと何度も同じ文章を読んでいる、ようやく意味を理解して進んでいくと、前述のエピソードや理論についての話がまた繰り広げられ、
あれ、何のことだっけ?
前章に何が書かれていたか前述のことが詳しく思い出せなくて、前のぺージに戻って内容を再度確認したりする。
まさに三歩進んで二歩下がる……私の読書はこんな感じで遅々として進みません。
こんなことを繰り返しているうちに、時間ばかり経ってインプットはちっとも増えず焦りも覚えます。
こんな調子なので、子どものころから読書がスキかと言われると、正直そうでもありませんでした。
本を読むより、祖母の昔話を聞いた方が想像力が働いたし、好きだという自覚はありました。
(祖母のストーリーテリングについてはこちら↓)
オーディオブックとの出会い
そんな私にとって、最近無くてはならないツールがオーディオブックです。
オーディオブックとは、目で活字を追うかわりにプロのナレーターが朗読した内容を耳から聞けるアプリです。
代表的なものだと、アマゾンが出している「audible」や「audiobook」というそのまんまの名前がついた製品があります。
インプットを増やしたいと思いつつ、仕事が忙しかったりnoteも書きたかったりで時間がない……
だから隙間時間をインプットの時間に充てようと思ったのです。
隙間時間と言えば通勤時間。私の通勤時間は片道25分、往復で50分です。この時間を読書=インプットの時間に充てたいなと思っていた矢先、audible の「30日無料体験」が目に入りました。
これはやるしかないよね
そう思った私はさっそく無料体験に申し込み、使ってみることに。
使ってみると、やはりとても便利です。
都内の満員電車は携帯やキンドルを開くスペースすら確保できないほど押しつぶされた入りします。だから携帯をポケットやカバンに入れながら本の朗読を聞けるのはメリットしかありません。
今ではなくてはならない通勤時間のお供になっています。
視覚優位?聴覚優位?
それだけではありません。耳で読書することは、予想もしてなかったメリットもたらしてくれました。
耳読書を取り入れてすぐに、私はある変化に気がつきました。
目で活字を追う、従来の読書をしていた時より本の内容がすんなりと頭に入るようになったのです。
オーディオブックを利用するとき、集中力を耳だけに注ぎます。すると本の内容が驚くほどすんなりと自分の中に浸透していくではありませんか。
目で活字を追っていた時と比べ、理解の速度も早まります。だから前章で書いてあったことを忘れてページを行ったり来たり、なんてことも無くなりました。
つまり記憶への定着も上がったのです。
おかげで読書のスピードが早まり、その結果インプット量が格段に増えました。
さて、この耳読書のメリットには実はちゃんと科学的根拠があります。
その根拠を教えてくれたのがこの本です。
この本は何を隠そう私がaudibleで3冊目に読んだ本なのですが、偶然にもこの本に耳読書の秘密が書かれていました。
『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』によると、人は「視覚優位」と「聴覚優位」にわかれるとか。
聴覚優位な人とは、脳の「視覚」をつかさどる部分の働きがよく、視覚から情報が入りやすい人のことです。ただし、聞いただけでは記憶に残りにくく、聞いた内容を文字起こしするなど可視化すると内容が入りやすくなります。
反対に聴覚優位な人は、耳からの情報が入りやすいのが特徴です。テレビを観ているときにテロップを読まなくても音声だけで話がすんなり入ってくる人はこちらのタイプ。
読書においては、視覚優位な人であれば従来通りの読書、つまり紙の本や電子書籍を利用して活字を目で追うことで情報が入りやすく、逆に聴覚優位な人であればオーディオブックを利用した方が効率が上がる、ということになります。
私がオーディオブックを利用し始めてから読書の効率が上がったのは、私が聴覚優位だからでしょう。
「男は目で恋をし、女は耳で恋に落ちる」
『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』によると、一般的に女性は聴覚優位な人が多く、男性は視覚優位な人が多いのだそうです。
あるイギリスのジャーナリストが、
なんて言葉を残していますが、これはある意味真実ということですね。上手いこと言ったものです。
少し話がそれましたが、何が言いたかったかというと、読書が苦痛だなと感じている人がいたらぜひ耳読書を試してみてほしい、ということです。
あなたが聴覚優位な人であれば、耳読書を取り入れることで読書の効率が格段に上がるかもしれません。
従来通りの読書がしっくり来ている人は視覚優位である可能性が高いため、それを今後の学習に活かすと良いと思います。
自分の脳の特性を理解すると学習効率が上がる、そんな話でした。