東京

最近上京した。住んでいた田舎と比べて好きなものはなんでも手に入るし、遊ぶ場所だって困らないだろう。きっと楽しい生活が送れる!!と安易な気持ちで上京した。東京という街にただ憧れを持っていた。でも、実際に住んでみると当たり前だが周りは知らないひとばかり。人混みを歩くと誰かと肩同士がぶつかり、お互いに謝る暇もなく前を向いて歩く。すこし移動するにも苦労するし、外食するのも疲れる。そう、疲れるのだ。東京は疲れる。負のエネルギーに体が負けてしまう。

自分がただの人間であり、何処にでもいる生き物であることをまざまざと自覚する。なんら特別ではない。

新しい環境に体も心もなんだか疲れてきた。疲れてくるとマイナス思考になるからいけない。

好きなことを思い出さなくちゃ。あれ、わたしって何が好きなんだったっけ。わからなくなる。わたし何がしたかったんだっけ。どうしたいんだっけ。自分が迷子。くるりの東京を聴きながらよなよな泣く。頑張らなくちゃ、でも頑張り方がわからない。そんな自分が嫌い。嫌いすぎる〜

ここまでネガティブになるのは久しぶりだ。ささいな言葉をマイナスに捉えてしまう。スーパー卑屈人間。マイナス思考になっても何にも良いことがないのに。ああ

この状況を変えなければ。穏やかにゆったり暮らしたい。わたしの心に平穏が訪れますように。大切な人がしあわせに暮らせますように。

上京したてのこの気持ちも、いつかは懐かしくなるのかなあ。はやく慣れたい。



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