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舞台ハリー・ポッターと呪いの子を観劇しました!〜脚本に学ぶ英語〜
舞台「ハリーポッターと呪われた子」を観劇しました!
ハリー・ポッターシリーズの作者であるJ・K・ローリングの原作をもとに作られたイギリスの舞台脚本。2016年にロンドンでワールド・プレミアが行われ、そして去年、やっと東京にやってきました。
2007年に出版された前作の「ハリー・ポッターと死の秘宝」の19年後を描いており、主人公はハリーの息子であるアルバス・セブルス・ポッターです。
英雄の息子であるプレッシャーに苦悩するアルバス、子供との向き合い方に悩むハリー、そしてアルバスと唯一無二の親友となるドラコの息子のスコーピウスによる、時空と並行世界を股にかけた冒険が描かれる。小説7作に登場する主要登場人物が年齢を重ねた姿で登場するほか、「ホグワーツの戦い」までに死んだキャラクターも、タイムスリップした際や、改変が行われたあとの世界などでふたたび姿を現す。
それぞれの家庭が問題を抱えていて、子供の目線から見る父親もその子供時代の苦悩が見えてきます。
偉大なハリーポッターを父親に持つアルバスは父親と違い、スリザリン寮に入り、クィディッチも上手くありません。その劣等感に苦しむ姿が描かれます。
一方でドラコ・マルフォイの息子であるスコーピウスは、実は父親が闇の帝王ヴォルデモートなのではないかという疑いがかけられ、虐めの対象に。
幼い頃に両親を亡くし、従兄弟の家に預けられていたハリーは家庭では居場所がなく、逆にホグワーツが家でした。
それぞれの苦悩に焦点が当てられています。
ハリーポッタと呪いの子に学ぶ英語
better off
“SCORPIUS: The world changes and we change with it. I am better off in this world. But the world is not better. And I don't want that.”
"Just — we'll be better off without each other, okay?"
マルフォイの息子のスコーピウスの言葉。
スコーピウスは、ヴォルデモートの息子の可能性があるというあらぬ噂を立てられて、ホグワーツで虐められています。
セドリック・ディーゴリーが死喰い人になってしまったバージョンの世界に来たスコーピウス。こちらの世界ではいじめられっ子になっていなかったので、「この世界の方がマシ、上手くいく」と言います。
"better off"は〜の方がいい、〜の方がマシと言いたいときに使えます。
You’re better off without him.(彼がいない方がマシだよ)
You’re better off alone.(一人でいた方がマシ)
また、「より裕福な状況にある、より良い暮らし向きにある」という意味でも使えます。
We are far better off than before.
私たちは以前よりもはるかに恵まれています。
「~した方がいい」と人にアドバイスや提案をする時にも使えます。
You would be better off staying at home with that fever.
そんな熱なんだから家にいる方がいいわよ。
be bound to~
HERMIONE: My parents were dentists, I was bound to rebel at some point.
私の両親は歯医者よ。どこかの段階で反抗する運命だったの。
be bound to~
《be ~》~しなければならない、~する運命にある
There is bound to be some exception.
必ずいくつか例外があるはずだ。
ちなみに…
toの代わりにforを使うと、「〜行き」という意味になります。
"bound for Tokyo"で「東京行き」など目的地を意味します。
This train is bound for Tokyo.
この列車は東京行きです。
presumably
SNAPE: I’m dead, presumably. You were a little too surprised to see me. How?
SCORPIUS: Bravely.
SNAPE: Who?
SCORPIUS: Voldemort.
SNAPE: How very irritating.
– Act Three, Scene Seven
イギリス人がよく使う副詞で、「presumably」があります。
「論理的に考えると~だという確率が高い」という意味になります。
This report is presumably correct. その報道はおそらく正確だろう。
以上、ハリーポッターと呪いの子に学ぶ英語でした!