喫茶店に想いを寄せて
こんにちは、まうです。
この始め方はちょっと久しぶりですね。ここのところずっと常体で書きたい気分だったんですけど、今回はこんな感じでぽやっと書くことにします。
今日、4月13日は「喫茶店の日」だそうです。
どうも日本で初めての喫茶店がオープンしたのが、1888年のこの日であるとのこと。
いわゆるカフェ巡りが密かな趣味である私としては、今日という日にこの愛を語らずにはいられません。私のための日なのでは?と思ってしまうほど。
「喫茶店」はレトロで静かなイメージ、「カフェ」はお洒落で明るいイメージがなんとなくあるんじゃないかなと思います(知らんけど)。
そのイメージで言えば、私が推しているのは圧倒的に「喫茶店」の方です。もちろん「カフェ」も好きです。
実はカフェや喫茶店、純喫茶の違いは明確にあるのですが、今回この違いについては拘らないので、気になる人向けに参考リンクだけ置いておきますね。
私が喫茶店に目覚めたのは高校生の時でした。その頃私は写真にハマっていて、Twitterで素敵な写真を撮る方を何人もフォローしていたんです。
はじめは王道の綺麗な景色の写真ばかりを見ていたのですが、そのうち可愛いスイーツや飲み物の写真も眺めるようになり。そんな時に出会ったのが、喫茶店巡りをなさっているドドメ色さんという方でした。
レトロなお店の背景、真ん中には主役の昔懐かしいスイーツ。ザ・喫茶店!!な雰囲気のお写真に一目惚れしてしまいます。すっかり喫茶店に魅了された私は、高校卒業までずっと喫茶店への想いを募らせていました。
そして大学に進学してからは、暇さえあればごはん屋さん好きの彼を引き連れてカフェやら喫茶店やらを巡る日々。むしろ彼の方がお店を見つけるのが得意だったので、引き連れられるのは私の方だったかもしれません。
この一年はコロナ禍のせいでろくに巡れませんでしたが、その分SNSなどで気になったお店をひたすらチェックしまくっています。
あれよあれよという間に埋まっていく行ってみたい場所リスト。今や大学周辺だけでも150ヶ所にものぼります。在学中にはとても行けない数になってしまいました。
せっかくなので、喫茶店やカフェの好きなところを語らせてください。(写真は全部違うお店です)
お店の前を通り過ぎようとすると、ふと足が止まります。いつかの時代を思わせるような外観。それでいて控えめで上品な装い。
大抵素敵なお店を見つけたときは、あっ、ここ好き、とほとんど反射的に中に入ろうとしてしまいます。もしかしたら吸い込まれているのかも。
ドアを開くと、カラランという小気味よい音とともに、どこか懐かしい雰囲気と甘い香りが出迎えてくれます。この瞬間が一番わくわくするかもしれません。カフェ巡りの醍醐味です。
注文を済ませて席で一息ついているうちに、店内の空気がじんわりと体に馴染んできます。明るすぎず暗すぎない落ち着いた照明、流れてくるジャズの音楽。ラジオの流れるお店もあったような気がする。ああ、ここ好きだなあ、とほっとします。
間もなくして運ばれてきた飲み物とスイーツを口に運ぶと、途端に幸せな気持ちになれてしまいます。甘いものは正義。
苦いものは得意ではないのですが、コーヒーやカフェオレのほろ苦さがスイーツの甘さと絶妙にマッチしてくれるおかげで、砂糖を過剰にぶち込まなくても満足して飲めます。
食後はぼんやりと外の景色や店内の様子を眺めながら、残りの飲み物を啜りつつのんびり。人気店だとそうもしていられないので、ゆっくりできるお店を見つけたときはラッキーです。のんびりの穴場。
あとは本を読んだり一緒に来た人とぽつぽつおしゃべりしたり、人が少なければお店の方とお話したり。その地域ならではの話題で盛り上がれることもあるので楽しいです。
存分にリラックスできたなと感じたら、ごちそうさまでしたと外に出ます。その幸せの余韻を噛み締めながら家に帰るまでがカフェ巡りです。家に帰るまでが遠足なので!
喫茶店には幸せが詰まっています。最初から最後まで幸せの連鎖です。そして幸せな時間は、ゆったりと流れるほどその濃さを増すと思います。
昔ながらの空気を残したお店には、その頃の時間の流れがそのまま反映されているような気すらします。忙しない世の中でこうやってゆっくり時間を過ごせる場所って、今や貴重なんじゃないでしょうか。みんなそんな暇なんてないからと通り過ぎてしまうのは、なんだかもったいないなあと感じてしまいます。
この一年はコロナの影響でカフェ巡りそのものができなかったり、下手すると行きたかったお店が閉業していたりととても寂しい一年でした。こうしたお店が一つまた一つと減っていくのは悲しいことです。
文明開化の波に乗って日本にやってきた、私が愛してやまない喫茶店。大好きなお店たちが少しでも長く生き延びていけるように、私も巡ることで支えていかないとなと思っています。
そして私のように、喫茶店で幸せになれる人が少しでも増えてほしいです。
今もなかなか動きづらい世の中ではありますが、その中でも小さな幸せを重ねていきたい。そんな思いでいっぱいです。
だからみんなも喫茶店行こう、一緒に幸せになろう。