数値化の鬼
広告を見て気になったので読んでみました〜
数値に強くなるヒントが書かれた書籍です。
自分を数字でマネジメントできない人が、部下やチームをマネジメントできるとは、到底、思えない。数値に向き合わずに成長できる人は、誰一人としていない
「◯◯力」は感覚的なもの。「体力をつける」「忍耐力を上げる」「集中力を鍛える」なども同じ。数値化に見えかけた「ニセモノの数字」
疑問に思うことを1つ1つ確かめている人より、与えられたことを素直にやる人の方が仕事は上達する。まずは体に覚えさせる。成長した後に、それを疑ってみる
プレイングマネージャーであっても、個人の実績は評価せず、組織やチームの実績だけを評価する。自分がやろうと部下がやろうと、売上は売上だ。と考えられる状態にする
「量」よりも「質」が上回り「質を上げること」が目的になってしまうことは大問題。「行動量ファースト」であり、それをキープしたまま「確率も上げていく」が正しい順番
インセンティブ制度があると、全員が目先のことだけを考えるようになり、気持ちは期ごとに区切られ、帰属意識が少なくなる
多くのビジネスパーソンは2つのことで苦しむ
「変えられないこと」を変えようとする人
「変えられること」を変えられないと思い込んでいる人
「変えられること」を変えようと努力し「変えられないこと」は早々に見切りをつけることが大事
工程を分けて、数字を数えて、「なぜ?」を繰り返す。なんとなくうまくいってきた人ほど「◯◯力」という言葉を使って逃げる。再現性があるのは「型」
仕事のプロセスを分けて、どこが問題なのかを探しながら、試行錯誤する。「自分でやって、自分で解決する」からこそ、勝手にモチベーションが上がる
うまくいったら攻める、失敗したら考える
・うまくいっていたのなら、その調子でもっと攻める
・失敗したり未達だったりしたのなら、他にどんな方法があるのかを考える
他者の評価を受け入れなかったり、自己評価が高すぎる人、失敗を失敗と認めない人は、成長が止まる
「変数」は他の人にとっては「仮説」正解ではなく「仮説」なので、役に立つ可能性がある。全員が「これはあくまで仮説だ」という前提を認識した上で、情報共有をするのはあり
本来ならもっと成功率を上げる「伝え方」があるのに、そこに目がいかない。変数であることは間違いない。だけど、もっと大事な変数があるはずだ。自分に厳しくする視点が必要
「やらないこと」を先に決める
やりたいことを10個書く。上位3つを「今すぐにやるべきこと」残り7つを「やらないこと」にする。やりたいことの中で「7つを捨てる」ことが重要
変数を減らす2つのアプローチ
1.個人が「他の変数がないかを考え、前例を手放す」
2.チームとして上司やリーダーから「それは変数ではない、と指示をすること」
「売り上げが上がっていない」「利益に影響しない」という事実を受け止めることができると、変数だと考えていた要素が変数でないことに気づける
「P(計画)」を立てて、それを達成するために「D(行動)」を実行した。しかし、成果を出せなかったのだとしたら「KPI」を見直す。それをちゃんと指摘する存在であることが、上司やリーダーの存在意義。「変数を見直さざるを得ない」という環境をつくり出す
頑張っているのに目標の数字に反映されないのであれば、それは「変数」が「定数」になったと捉えるべき
マネージャーができることは、部下に変数に向き合わせること
「それは全員が同じ条件ですよね」
「そのKPIは目標に関係ありますか」
「数字にどれだけ反映していますか」
と確認する作業が必要。「数値化」という軸を持つ
各部長の人間性や魅力ではなく、「ルール」や「仕組み」など、「人」が変数にならない部分にフォーカスする。事実だけを共有し、条件を揃える
アドラー心理学では、「課題の分離」という概念がある。自分にとって課題と他人にとっての課題に分けること。他者を変えようと努力するのではなく、自分の考えを変えるしかない。「うちの製品は完璧ではない。でも、売り方を変えられるはずだ」自分が変えられるものに頭を切り替える
ビジネスでは、短期的には損をしているように見えても、長期的にトクをすることがよく起きる
つねに「変数が何か」を探す。「大きなクライアントとの関係維持だけでは成長はない」という危機意識が持てた
「数値化」が1本の線になっていることを実感するはず。「5年後の姿」と「今日のKPI」は繋がっている。最後の契約を取るための「逆算」が必要
数値化することで、曖昧なことがなくなり、変数を見つけることで改善もしていけパフォーマンスを客観的に測れるヒントが多く書かれています。成長するためのヒントが多く書かれていてオススメの1冊です。