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安倍晋三 回顧録

安倍晋三さんの総理の時に、どう考えて、その時はどうだったのかが分かる書籍で、ちょっと分厚くて大変かなと思ったけども、知人のおすすめだったので、読んでました!

首相は常に最前線で風を受けている。逆風を受けても、前に進んでいくんだ、という強い気持ちが必要。弱気になった瞬間には、もう交代すべき

中曽根さんは、「総理大臣というのは1回弱気になったらもう駄目だ、自分が正しいと確信がある限り、常に間違ってないんだという信念でいけ」と仰っていた。「常に前方から強い風が吹いてくる。それに向かっていくという信念があって、初めて立っていられる」と最初に言われた

マクロ経済学フィリップス曲線がある。物価上昇率が高まると失業率が低下し、失業率が高まると、物価が下がっていく。完全雇用というのは、国によって違いがあるが、大体、完全失業率で2.5%以下

政治とビジネスは違う。企業は利益を追求するが、国は利潤だけを考えては、民主主義社会は成り立たない。様々な利害を調整し、問題を処理するのが政治家の仕事

習近平が提唱し推進する「一帯一路」構想とは、中国を起点に、アジア、中東、アフリカ東岸、ヨーロッパを陸路の「一帯」と海路の「一路」で結び、経済協力関係を構築する国家的戦略
1.経済政策
2.インフラの連結
3.貿易の円滑化
4.資金の融通
5.人的交流

の5分野で、交易の拡大や経済の活性化を図る

令和」は『万葉集』の「梅花の歌三十二首」の序文からの引用。太宰帥だった大伴旅人の邸宅で開かれた宴の様子を説明したとされている、「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭ははい珮後の香を薫らす」という箇所を引いている

安倍さんは、国会で、「総理大臣とはどういうものなのか」という質問を受け、「溶けた鉄を鋳型に流し込めばそれでできる鋳造品ではない」と答えている。たたかれて、たたかれて、やっと形をなす鋳造品。それが総理というもの

たくさんの物語の背景や、考え方が分かりとても参考になる1冊で、おすすめです!


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