漫画 サピエンス全史
Kindleで買ったけど読みにくかったので、紙で買いなおしちゃいました。
サピエンス全史がベストセラーになってますが上下巻読むのが大変そうなので、漫画版を読んでみました!さっと理解できて最高でした〜
人類は、生物種としては、みんな同じホモ・サピエンス。ヒトは、サピエンス種しかない。
5万年前には、6種類が存在した。
1.ホモ・エレクトス アジア全域、ヒト科生物中生息期間最長
2.ホモ・ネアンデルターレンシス ヨーロッパおよび西アジア、脳が特に大きい。筋骨隆々
3.ホモ・ルゾネンシス ルソン島、2019年に初めて発見
4.ホモ・サピエンス 全域、月にまで行った、賢いヒト
5.ホモ・デニソワ リベリア(アジア東部)、謎が多い、最初に発見された化石は指1本のみ
6.ホモ・フローレシエンシス フローレス島(インドネシア) 小さな種、身長1メートル、体重25キロ程度
生物学で使う分類名は、ラテン語の単語2つでできている。ライオンは、パンテラ・レオで、ヒョウ属のライオンという意味。
属は、科ごとにまとめられる。人類、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンはヒト科に分類される。
火の使用は、人類と他の動物を隔てる最初の大きな溝になった。たいていの動物は自分の肉体だけが頼り。自然の力を利用して飛ぶなどできるが、自然の力をコントロールはできない。
火を飼い慣らしたとき、人類は無限の可能性を持つ力をコントロールできるようになった。鳥と違って、火はいつでもどこでも使うか選べるから、無限の仕事に利用することができた。
重要なのは、肉体的な限界に関係ない。火打ち石があれば、1人でも数時間で森を丸ごと焼き払うことだってできる。
7万年ほど前に言語能力を会得したサピエンスは、何時間も噂話しができるようになった。誰が信用できるかという確かな情報があれば、群れの規模を拡大できる。サピエンスは、緊密で高度な協力関係を築けるようになった。
サピエンスは、見よ!雲の上に神がおられる。私の言葉に耳を貸さないと罰が当たるぞみたいなことを言える。みんながその話を信じれば、みんな同じ法や規則に従うから、全然知らない相手とも協力しあえる。サピエンスしかできない。
プジョーは、人々の集合的な想像の産物。法律家の言う、法的虚構。物理的なモノじゃない。しかし、法的人格は備えている。人間と同じく法に従わなければならない。口座も開ける。財産も所有する。
有限責任会社は、人間が最も冴えた発明のひとつ。サピエンス誕生から何万年もあとに発明された。それまでは、財産を所有できるのは生身の人間だけだった。
現代の交際的な交易ネットワークは、金融の精霊みたいな架空の存在を信じることで成り立っている。部族社会で他人どうし交易するときは、共通の神とか、神話の祖先とか話して信頼関係を築く。
平均的なサピエンスの脳は、狩猟採集時代以降、むしろ小さくなっている。まずは農業、次は工業の時代が来ると、みんなが何でも知ってる必要はなくなった。他人の能力に頼って生きていけるようになった。
アニミズムは、ほとんどすべての場所や動物や植物、あらゆる自然現象に意識や感情があるという。だから人間と直接対話ができるという思想。すべての自然物に願望や欲望があると考える。人間やそれ以外の間に何の区別もないから、直に対話ができる。言葉や歌や踊りや儀式を通じて。
大昔の人間なんかどうせ大したことなかった。みたいな適当なことを言って、人類史の大半を片付けてしまいたくなる。本当は、あらゆる分野で大したことをやってのけた。人が気づくよりずっと、今の世界はかれらによって形作られた。
プジョーが自動車工場を設立してからまだ100年なので、車に対して健全な恐怖心が発達するには時間が足りない。猫もそう。車が走ってくるのを見ると、猫はよく突っ立ったまま動けなくなる。バカだからではなく、車という危険に適応する時間がなかったから。
人類の誕生がどう起きて、どう変わったのか、ヒトが火を使えるようになり、他を信頼することで協力ができるようになることが大きな進化というのを学びました。人類の歴史をさっと知るのにおすすめの1冊です。