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ズルい行動経済学

カールさんの新作が出たので、気になったので読んでみました!行動経済学の参考になる書籍です。

行動経済学は、「お金に関する人間の判断力や行動が合理性に欠いたり矛盾があるのはなぜ?」を主なテーマにしている

損失回避性
嬉しい気持ちと悲しい気持ちは、悲しい気持ちの方が大きく感じれることが分かっている。同額の損失によって生まれる悲しみとでは、悲しみの方がインパクトが2倍くらい大きい

人間の思考モードには、意識している「システマティック」モードと無意識に考える「ヒューリスティック」モードの2つがある。システマティックな思考は論理的で客観的で、意識して熟考するヒューリスティックな思考は、直感的で主観的で、無意識に素早く判断できる

3択では、約7割の人が真ん中を選択する。2択なら5割ぐらいなので、売上は期待できる。人間のヒューリスティックには「極端の回避性」があり3択になると最も安全な選択肢をとる

アンカーリング効果
最初に見た数字を基準に、それ以外を判断してしまう

希少性の原理
希少性を感じるものに対して「欲しい」という気持ちが生じる。人が「限定」に弱いのは、希少性の原理があるから

人間には技術そのものにお金を払いたくない。人間には時間と価格の関係性において、どんなに素晴らしい結果を伴うサービスであっても、時間が短ければ、高いお金を払う気になれない。完成までのプロセスを細分化して明示すると顧客印象は変わる

無料」には、人を動かす強い力がある。人間には損失回避性があり、無料ならば「絶対に損しない」という安心感があるから

価値関数
人間には、損得に対して、同じ金額なら損をする方が感情が大きく反応するという性質がある。利益を得た喜びより損をした悲しみは、2〜2.25倍のインパクトがある

バンドワゴン効果
バンドワゴンとは、パレードで楽隊を乗せるワゴン車。人目を引くように飾り立てられ、賑やかな音楽とともに街道をゆっくり進む。ワゴンについて歩き出す人が現れ、行列が大きくなると、さらに人が集まる。「同調効果」「ハーディング効果」とも呼ばれる

単純接触効果
人間は何度も見たり聞いたりして接触しているものに対しては、自然と好意を抱き、評価が上がっていく傾向もある。「ザイアンス効果」とも呼ばれる

保有効果
手放すかもしれない場面になると急に惜しくなる。「もし売るとするといくら?」と聞かれると、市場価格よりもかなり高い金額を提示したくなる

人の心理に関わる行動を経済学として分かりやすくケースも含めて説明してくれている書籍です。サービスの価格や、売り方などの参考となり、おすすめの1冊です


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