任せるコツ
本屋に行って平積みされてて気になったので買ってみました〜!任せ方のコツの本です
「間違った丸投げ」が横行しているということ、相手のことを考えた「正しい丸投げ」は個の成長を促し、組織全体の幸せにつながる
「キャバクラで働く人が大学で勉強している」と聞くと「それは偉い」と感心する人が多く、「大学生が夜にキャバクラで働いている」と聞くと「それはけしからん」と叱る人が多い。同じことを伝えるにしても、情報の順番で大きく左右する
アンダーマイニング効果
「いい学校に入学したいから勉強しよう(内発的要因)」とやる気になっているのに「勉強しないとお小遣いあげないよ(外発的要因)」と言われて、やる気を失う
依頼をするベストなタイミング、それは「褒める」とセットのタイミング
「優秀か優秀じゃないか」よりも「向いているか向いていないか」もっと言えば「相手がやる気になるか」という基準でアサインしていく必要がある
人が何かを成し遂げるのは、強みによってのみである、弱みはいくら強化しても平凡になることさえ疑わしい ドラッカー
"過去のリーダーの仕事は「命じること」だが、未来のリーダーの仕事は「聞くこと」が重要になる" ドラッカー
「自分の話は聞かれたとき以外はしない」くらいのスタンスが、ちょうどいいかもしれない
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)がビジネスの基本と言いますが、それは上司に対しての一方通行ではなく、上司からメンバーに対しても同様
ピーク・エンドの法則
「フィードバック」「感謝」「評価」は、そのプロジェクト(依頼)の最後に締めくくりとなるもの
最後の印象が全体の印象となる
Z世代は会社や仕事に求めることは昔と変わっている。昇給や出世へのガツガツした意欲はさほどなく、代わりに成長欲求が強まり、パーバス(存在意義)を重視する傾向がある
サーバントリーダーシップ
メンバーを主役と捉えて、個々の力を強化しながら組織の成果を最大化していくタイプ
「任せる」のは個の成長が目的
インクルーシブリーダーシップ
一人ひとりの自主性を重んじて、点ではなく面で組織の拡大成長をしていく。トップダウンで一元管理したり、細かく指示したりするのではなく、多彩な人材を多様な価値観に則して任せていく
優秀なリーダーほど、無駄な作業や過労につながる仕事を減らす努力をしている
お断りする中で、これさえ言えばいい魔法の言葉 「またお声がけください」
・メンバーの力を信じる
・多少の失敗は成長に必要と考える
・大きな事故だけは起きないように、そっと見守る
メンバーを今の自分と比較しない
任せたと言いつつ、指導の名のもとに細かくチェックする。この「中途半端な丸投げ」はやる気を削ぐ、1番やってはいけないこと
任せ切る
・多少自分の考えと違っても、目をつぶりましょう
・積極的に失敗をさせましょう
・自分で考え、自分で進むことで成長を促しましょう
正しい丸投げ
相手に達成感を与え、人を育てる「丸投げ」
間違った丸投げ
配慮のない自分本位な、人をつぶす「丸投げ」
別の立場になって考える「ポジションチェンジ」は、多角的視点を与えることで、答えに近づく有効な手段
アジステッドスプリント法
能力以上で走ることにより、限界値を超える感覚を脳と体に植え付ける手法。できるのにできないと思っている。そういう自信を持てないメンバーには、「リミッターを外す」という処置が必要
ビジネスの場での成長は、正しい人が(Person)、正しい場所で(Place)、十分に準備された状態で(Prepare)、過度なプレッシャーのもとで(Pressure)起こる
自分のコピーやクローンを育てるという思想は、成長を妨げる危険な思想。ビジネスだけでなく、スポーツでも芸術でも、誰かのコピーを目指して、本人を超えたことはほとんどない。その人の劣化版、下位互換で終わってしまう
「褒める」というのは目的でない「さらに成長してもらう」「モチベーションを高める」といった人を動かす目的があり、その手段でしかない
ポジティブなことは人前でも、ネガティブなことは本人だけに
目的は起こることではなく、改善して欲しいからネガティブなこともあなたに伝えているということを理解してもらう必要がある。なぜ指摘しているのか伝える
「リーダー」はリードする人なので、ビジョンを示し、引っ張っていく役割
「マネージャー」はチーム一人ひとりが最大のパフォーマンスを発揮できるように管理する役割
ゴールデンサークル理論
一般的な物事の伝え方は「WHAT→HOW→WHY」であるのに対して、スティーブ・ジョブズのような影響力のあるリーダーは「WHY→ HOW→ WHAT」で伝える
・「自分はこうだった」という判断基準を捨てる
・こまかい指示をするマイクロマネジメントをやめる
・権限委譲をして自主性を尊重する
人間は不完全であるからこそ、未完の存在として成長し学び続けることができる
「マネジメントになってチームを持つというのは、喜びが何倍にもなること、部員が活躍したり成長をあげたり昇進するたび、単純に喜びが増えてお得だ」
韓非子
巧詐は拙誠に如かず
巧みに人を利用するのは、不器用な誠実さに及ばない
相手を信じて任せることで成果が出る
老子
太上は下これあるを知るのみ。
その次は親しみてこれを誉む。
その次はこれを畏る。
その次はこれを侮る。
もっとも理想的なリーダーは部下から存在すら意識されない。それより劣るのは部下から尊敬される人。さらに劣るのは部下から恐れられている人。最低なのは部下からバカにされているリーダーだ
リーダーシップの手本となるようなノウハウがたくさん書かれていて、とても参考になる1冊で、経営者、リーダー、マネージャーなどにおすすめです!