人的資本の活かしかた
アカデミア仲間のタナケンが監修してて、気になったので、読んでみました〜
人的資本の活用では、人の能力にフォーカスする。超具体的に。営業でもアポイントが得意なのか、優れた資料を作れるのか、高確率でクロージングできるのかなどまで分析する。そして、チームとして結果を出すための能力を組み合わせる
人的資本の考え方では、営業未経験でも「コミュニケーション力に長けた人」「説明するのがうまい人」のようなキラリと光る能力に着目して、営業部の仕事に活かせないかを考える
ベッカーは、人的資本とは教育や訓練で高められる人間の能力だと定義し、あらゆる投資の中で人的資本への投資が最も価値があると述べている
チームのリーダーとしてTMOが求められ、その活躍が期待される時代が来ている。これまでの中間管理職には能力を感じないと言っている若い世代にとっても、経営人材への登竜門となる
経済・社会環境の変化に応じて柔軟に変わっていくキャリアのあり方を「プロティアン・キャリア」と呼んでいる
山登り型 目指す目標を決めて、その目標に向かって一歩一歩進んでいく
川下り型 めざす目標に固執しすぎず、自分の大切な価値観を軸に目の前の仕事に一つひとつ一生懸命に取り組む
アプローチとして特に大事なのはメンバーが働くうえで大事にしている価値観
キャリア資本とは、「プロティアン・キャリア」を構成する中心的な要素のことで、ビジネス資本、社会関係資本、経済資本の3つがある
経験学習では、「具体的な経験」「内省的な考察」「抽象的な概念化」「積極的な実践」の4つのステップからなるサイクルを考える
メンバー一人ひとりの働く動機の違いを認めること。「どんなときに働きがい、やりがいを感じるのか」を聞くことでメンバーの考えや価値観がわかり、接し方のヒントになる
TMOとして「前の職場とは違うかもしれないけど、うちのチームはこういう考えでこうしている」といった形で、さりげなく促していくのが上手なやり方
ある業務がうまくいかなかったとしても、それは失敗ではなく仮説検証として捉え、責任追求や犯人探しはしない
人的資本の考え方や、新しい組織のコツが具体的に書かれていて、とても参考になる1冊でおススメです!