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WBCロスの方におすすめドラマ「ストーブリーグ」

テレビで、野球の試合を最初から最後まで観たのは、何十年ぶりだろうか。

と、WBCにすっかり夢中になり、にわか野球ファンになったわたしが、飛びついたドラマ「ストーブリーグ」。これが、大当たりだった。
正直なところ、評判のいいことは知っていたが、あまり見る気にならなかった。プロ野球の裏方というのがなんとも地味な気がして・・・。

主演はナムグン・ミン。いつもクセのある、良い人か、悪い人か、よくわからないような役ばかりやってきたけど。まあ、そこが持ち味でしょうが。
リーグ最下位でやる気をなくしたチームとフロントを、優勝を目指すモチベーションまで引き上げていく。孤軍奮闘ぶりが熱い。
この役は、ナム・グンミン史上、最もいい役ではないだろうか。

そして、相方は、あの「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のパク・ウンビン
20代の女性が観たら、こんなにものめりこめる仕事があったらなあ、とため息と称賛が聞こえてきそうな若きチーム長役であった。
このドラマは、ウ・ヨンウ以前に撮られているが、このころから、ブレイクの予感を感じさせる切れのいい演技であった。

このふたりでロマンスドラマ路線はいくらなんでもないとは思ったけれど、予想通り全くなくて、ひたすら、ビジネス・ヒューマンドラマだった。
しかし、そこがよかった、面白かった。
ビジネスだから熱くなる。熱くやってこそ、面白いのがビジネスだ。
そこはスポーツと同じだなと思った。

プロ野球のGM(ゼネラル・マネージャー)って、こんなことやってるのかと、思わせる脚本も素晴らしかった。この脚本家はかなりの野球オタクですね、たぶん、間違いない。

そんなリアルなドラマを前に、時に、エンゼルスのGMに思いをはせてしまうのは、私だけではないだろう。

WBCで日本中を夢中にさせた大谷翔平選手。その活躍が、今もTVで流れ、そのあとに、「エンゼルスは負けました」と続くのを聞くたびに、私のようなにわかファンでも、顔も名前も知らないGMに、しっかりしてよと言いたくなるんだから、プロスポーツって大変な世界だなって思う。

まあ、だから、裏方までもドラマチックなんでしょうね。


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松幸 けい
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