専業主婦の家事能力と自分を比べて泣いた日
今日、夫と喋っている時に、
話の流れで「もしわたしが専業主婦だったら」という仮定の話題を、私が振った。
夫の職場で、仲の良い同期(Aさんとする)の一人の奥さんは、専業主婦。
雑談だったので、ヘラヘラしながら
わたしが「Aさんの奥さんみたいに、○○を頑張るよ(なんて言ったか忘れた)」と話すと、
夫は「Aの奥さんは、アイロンがけまでしてるらしいよ」と言った。
そう言われた途端、わたしは、
「でも、わたしはフルタイムで働いてるんだよ、わたしの方が稼いでいるもん!」と言い返し、
そして、
一呼吸付いたとたん、ほろり、と涙が出た。
夫は驚いたようで、「ごめん、ネタみたいなやりとりだったけど、余計なこと言ったね」
と謝った。
わたしは、自分自身が「わたしのほうが稼いでいる」などという安直な返し(専業主婦だって大変だと重々わかっているから)をするしか咄嗟に言えなかった自分への恥じらいと、
一方で、自分の家事能力が夫の周囲にいる専業主婦の方々より劣っていると感じていること、
そしてそれを、情けなく思っているということに初めて気づき、驚いたのだった。
例えば、先の話でいうと、
我が家はアイロンがけはそれぞれスタイル。
乾燥機付き洗濯機から取り出して以降は、おのおの自分の服は自分で良きようにする。
夫はスーツを着ない職種なので、だいたいユニクロ。
たまにしわが付いている服をそのまま着たりしていて、「アイロン、あてなよ」とは言うものの、「え~いいよいいよ」と言って、そのままだったり。少し気になっていた。
一方、
Aさんの奥さんはパートとして短期間で働いていたこともあるようだけれど、専業主婦の期間が長く、家事能力がとっても高い方のようだ。
夫から、Aさんの話を聞くことも多かったので、
流れでその奥さんの話を聞くことも多かった。
料理が好きな方で手作りのお弁当を持ってきていたり、
朝からおいしい豪華な朝食が出てきたり、
職場のバーベキューの時には、余ったご飯でおにぎりをささっと作ったり。
夫と付き合っている時から、そんな話を聞いていた。
夫は、そういう奥さんがうらやましいのかな?と思いきや、
共働きの今のスタイルを気に入っているようで、
Aさんと奥さんの話題は、本当になんとはなしに、話しているようだった。
一方で、
今思うと、わたしはその話を聞く度に心のどこかで劣等感を抱いていたのだと思う。
そして、夫の真意はいざ知らず、自分自身が一番、その奥さんとわたし自身を比べていた。
料理は嫌いじゃないけど、面倒だと思う日もあるし、
自分がバーベキューの場にいて、そんなささっとおいしくおにぎりを作れるかというと自信はない。
アイロンがけはしてあげていない。
掃除だって、甘い部分が多々あるし、
ダラダラしてしまう日も多い。
話を聞く度に、知らず知らず比べ、落ち込んでいたのだと思う。
そして、今日また新たな「アイロンがけ」のネタを投下され、知らないうちに設置された心のコップがあふれ、
自分自身の気持ちに驚いて情けなくなって、でも頑張っている自分への自己愛なんかもあったりして、涙を流すしかできなかった。
◆
結婚して良かったと思っている。
でも、結婚して、ようやく新婚生活というものが落ち着いてきたとき、
「自分はどうありたいのか」ということをよく考えるようになった。
働きたい。
それも、好きな仕事だから一生懸命働きたい。
仕事以外でもやりたいことだって沢山ある。
夫も支えたい。
あわよくば、母にもなってみたい。
◆
全部のジャンルで100点満点をとるのなんか、難しいことは重々わかっているのだけど、
どうにも、自分の理想に追いついていないようで、こういう今日みたいな日に落ち込んだりする。
自分自身のキャリア、妻、(母)、それぞれのジャンルで目指したいものを作り上げて、
勝手にそのどれもの理想に近づきたくて、勝手にしんどくなる。
そんなそれぞれの100点なんて、
夫だって求めてないと思う。そんなことより、泣かずにニコニコしていたほうが、よっぽど嬉しいだろう。
◆
共働きだからできることもあるし、
専業主婦だからできることもある。
自分の中で、折り合いをつけなきゃだめだなあと思う。
自分自身の棚卸しを、
きちんと近いうちにして、
限られた自分の時間や労力といったリソースで、
何ができるのか。何をしたいのか。明確にしたいな。
ようやく、最近そんな解決方法が見えてきました。
明確になってないから、混乱しているのだと思う。
きっと、専業主婦だったらそれはそれで、自分のキャリアに劣等感を抱いたりしているんだもんな。
明日は仕事の代休なので、
今自分ができること、したいこと。
のんびり考えようと思います。