就活全落ちだった私が第六感で今の仕事にたどり着いた話
シックスセンスという言葉は「第六感」。
「直感」とか、「理屈では説明のつかない、鋭く本質をつかむ心の働き」のことを指しますが
自分の人生の中の、まだ数少ない岐路の中で
第六感を信じて行動したものがいくつかあります。
その一つが新卒で就職した今の会社への入社。
大学3年から本格的に就職活動を始めましたが、
私が第一志望だった業界は出版社。あとは、おもちゃ業界、少しだけ文具業界。
両親が共働きかつ、
本やマンガ・雑誌類は欲しいだけ買い与えるという両親の教育方針があり、
さらには姉との年齢が結構離れていて、家でいわゆる「ごっこ遊び」が姉妹でできる機会にそれほど恵まれなかった私は
必然的に本に触れる時間が長くなり、大学の時に志望業界を明確にしました。
かつての自分と同じような小さい子から大人まで、一人の時間が退屈しないような物を提供できる側になれればいいなと思ってて。
でも、これがまあことごとく落ち続け。
出版社って募集人数も2、3人しかとらなかったりと、狭き門なんですけど、小学館とか講談社、集英社とか、いわゆる3大出版から、中小、零細までほとんど受けた気がする。
ちなみにメディア業界は結構入社試験に癖があるけど、
上記3大出版の筆記試験もえげつなかった。
(もともとメディアに関する大学の学部にいたので対策はしてたけど、そんなもん気休めにしかならない内容)
一つ、忘れられない問題があって、
一つのキーワードに対して、5・7・5の俳句を作れというのが筆記試験にあるんですが、(そもそもの試験の量がものすごくて、1問をじっくり考えていたら間に合わない)
わたしが受験した時もいくつか出たけど、
うち一つのお題が「SEKAI NO OWARI」。
SEKAI NO OWARI~~!?
こんな現代音楽の最先端走ってる彼らを俳句の枠に閉じ込めるんじゃないよ、、と思いつつ、
死に物狂いでひねり出した私の回答
「ぱみゅぱみゅと 噂になった ドラゲナイ」
https://www.youtube.com/watch?v=gsVGf1T2Hfs
ひでぇ出来…。あの頃の自分、人様が見る回答によう書けたな…。
ボーカルのFukaseとぱみゅぱみゅが熱愛されてた情報と、
「ドラゲナイ」でいじられてた(?)彼らの曲「Dragon Night」を入れ、かつ俳句に重要な季語ガン無視(問題では、季語は無視で良かったんだっけかな…)
ちなみに、当たり前すぎますけど
この会社はこの筆記試験で脱落…。
採点した試験官もさぞ、わたしの言葉選び?言葉遊びのセンスに不安を覚えたであろう…。
試験終わってもはやこれしか覚えていなくて、心身ぼろぼろやったけど、
すぐにラインで友達に連絡したらめっちゃウケた。これだけがせめてもの救いで、笑ってくれる人がいるってありがたいなぁって心の底から思いました。悲しき関西人魂…。よう笑ってくれたで友達も…。
ちなみに翌日から、だいぶ遅れた「ドラゲナイブーム」が、もう一度私の所属していたゼミの研究室で起きました。。
まあそんなこんなで散々な就活だったんですが、1社だけ出版社が最終面接まで残った所があって、
その最終面接が大学4年の10月上旬。
ゼミで内定ゼロ、わたしともう一人くらいやった気がします。
これまた忘れられない問いがあって、
10人くらいの役員が並んだ面接で
「あなたを漢字一文字で表すと何ですか?また、弊社を漢字一文字で表すと?」って聞かれて、
なんでこの業界は何かを俳句にしたり一文字にしたりするんが好きやねん…って思ったけど、これが全然思いつかんくて、
当時の記憶はもうないんですが、
まあその場しのぎでなんか言ったんやろけど、たぶんミジンコレベルのもの出して想定内で脱落。
で、最終面接だったのと、かなり行きたかった出版社だったこともあって、
これ落ちてから数週間ショックで引きこもることになりました。
ここの期間の記憶がほんとうにない。学校にも行ってなかったし、携帯も切ってました。
でも根本的にはポジティブで負けず嫌いなんで、
「まあもういっちょやるか…負けへんで〜」と思ってマイナビを開き、
ちょうど秋採用をしてたのが今の会社。
出版社だと編集者となるので「読む」ものですが、今の会社はどちらかというと「書く」ほうの会社で、
「読むのこんなに断られるんだったら、書いてやらぁ」との逆ギレ?精神で燃え上がり、
ESが10月30日必着。
28日夜にその応募を見つけ、
29日まるまる使って提出書類だったESと作文を死に物狂いで書き、
近くの郵便局の窓口は閉まっている時間だったので、父親にお願いして大きな郵便局に車で送ってもらうために玄関で靴を履いた時に、瞬間的に
「あ、やばい。この会社に入社することになる。このまま動いて大丈夫か?」
ってめちゃめちゃ強くおもったんですよね。
で、そのまま郵便局行って、窓口のおじさんに
「速達で。これ、明日必着なんですけど間に合いますか?」って言ったら
「明日?ほぼ間に合いません。遅いよ~出すのが」って言われて
半泣きでツイートして、(当時のツイート。ここでは年齢ぼやかすので年は消しますが☺︎)
でも翌々日に、ES受理のメールが届いて、
やはり、
なんだか自分でもびっくりするくらいトントン拍子で内定が出て、
今があります。
直感はあてにならないとか、
第六感の存在自体が曖昧なもの、という意見は全く否定しないけど、
自分って、自分が思ってるよりももっと違う大きな次元で、
自分のことをよくわかってたりするんじゃないかなと思ったりもします。
何かに悩んだときとか、自分の中の自分が一番よくわかっていたりして、
そういうのにちゃんと敏感でいたいなって思う。
少なくともわたしの場合は。
わたしが好きなあいみょんのインタビューがあって
「いかにその瞬間的な第六感を拾い上げるかが重要」
と彼女が話している言葉に、わたしは深く頷きます。
なんだかわたしは、今日自分の就職活動の経験を振り返って
仰々しく書いてしまったけど、
例えば、この人といると落ち着く、とか
このかばんがしっくりくる、とか
この曲を聴くとほっとする、とか
そういう自分にとって心地よいものを一つでも多く見つけられたら、
なんだかもう、それだけで十分しあわせだな~と
最近つくづく思ったりしています。まだまだ病み上がりだから余計かな。笑
ちなみに、「瞬間的シックスセンス」の中だと、
わたしは「ら、のはなし」がすき!
https://music.apple.com/jp/album/momentary-sixth-sense/1446781785?uo=4&app=music
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