夫がホワイトデーを忘れてくれたから
夫がホワイトデーを忘れていた。
これまでバレンタインは手作りしてきた割合が多かったので
購入品だった今年のバレンタインは、そんなに夫にとって残るものではなかったのかもしれない。
でも、仕事の合間に百貨店のバレンタイン限定の美味しい美味しいフィナンシェを並んで夫用と自分用に購入し、晩ご飯の後に一緒に食べた。
2月は私の仕事がバタバタしていたのもあったので、夫ももらえるえとは思っていなかったのだろう。
晩ご飯の後、わたしが仰々しくフィナンシェを皿に並べ、「バレンタインだよ。一緒に食べよう」というと、「いいの~~!?」と喜び、むしゃむしゃ食べていた。
そして待ちに待ったホワイトデー。
夫はだいたい、わたし同様、一緒に食べられるような甘いものをホワイトデーにプレゼントしてくれることが多い。
晩ご飯の後、わたしが座ったままでいても夫は何かを取り出すそぶりも見せず
「じゃあ、晩ご飯の片付け係を決めるスイカゲームしよっか~」などと言っている。
これは…!忘れてやがる!!!!!
夫はこういうことがある。
あんまり、まめじゃないのだ。
ある意味色々安心できるところでもあるのだが、でもなんとなくがっかりし、
寝る直前になってとぼとぼと夫に近づき
「今日はね、ホワイトデーだったよ…」と言った。
こういうのさ、自分からはあんまり言いたくないんだよね…なんかクレクレ坊主みたいだし…いやクレクレ坊主なんだけどさ…てかクレクレ坊主ってたまに聞くけど何…
夫ははっとした表情を見せて、次の日から出張だったので「おみやげ、待っててね!」と言った。
付き合った期間から考えるともう5年以上一緒にいる。
ホワイトデーは、親しい人だとお返しほしい!と思うのはわりと大多数の意見だと思う。
でも、結局は「あげたいからあげてる」んだもんな~~。相手を喜ばせたいからあげてる。
そういう原点、忘れかけてたかも。
一緒にいると「○○してほしい」ってどうしても求めてしまうことがある。
時間が長くなればなるほど、求めることが多くなったり多様化したり。
でも、そう求めてしまうってことは、好きになった人とそれほど距離が近いという見方もできる。
一緒にいれること、してあげたいと思うことができる気持ちと環境にもう一度目を向けてもいいのかもしれないな、と思いました。
ってホワイトデーを忘れられていたことで、ここまでぐるぐると考えを巡らせていることを夫は知るよしもない。