pp.6–41 寝腐れの殿
僕もこの手を使ったことがある。何も言わないというのは、相手にものすごい威圧感を与える。
pp.42—76 四条の聖
コンビニ、スマホ、ゲームなど快楽あふれる今からは隔世の感がある。ノイローゼなんて、なんとも贅沢な悩みだ。
pp.77--110 稚児懺法
知らなかった。中国語と日本語には同じ漢字であっても、今は全く異なる意味を持つものがある。ルーツを知ると面白い。
pp.111-- 144 鏡の宿
人が、目先の金に目が眩むのは世の常。そうではない人間はほんの一握り。
pp.145--177 蛭ヶ小島
深い考えをする人は、大声を出さない。そうだろう。そうであらねば。
pp.178--210 白河ノ関
そんなところに語源があったんだ。初めて知った。
僕にも血筋を思い出させてくれた人があった。今はとても感謝している。
pp.211--278 弁慶、京の源氏
もうこの頃から武士に「恥を知る」という倫理が根付いていたのかと驚かされる。
pp.279--344 富士川、義経
身近に血の繋がった人がいては、統率が取れなくなるというのは、いつの時代でも同じだ。
pp.345–415 木曾殿
鎌倉幕府って、武家政治の原点だったんだ。こうして小説で読むと歴史って面白い。
pp.416—499 法住寺炎上
いくら力がって、性格が良くても、知恵がなければどうにもならない。義経は確かに人気者だったのだろうが、リーダーには向かない。