pp.891---929 東征(承前)
屁理屈ばかり言っていないで、とにかく動く。物事の成否は結局のところ勢いによるところが大きい。
伊右衛門(山内一豊)は、自分の城を明け渡してまでして、家康に忠誠を誓った。天下分け目の関ヶ原の戦いは、伊右衛門の一言で決してしまった。
pp.930--1005 大戦
大事な仕事のとき、先輩社員が「命までは取られまい」とよく言っていたのを思い出す。
pp.1006--1043 再会
それだけ運の良かった男ということだろう。
生き残る、生き続けるということの大切さ、改めて思う。
力の巧妙よりも、もっと大切なものを、家康は感じ取っている。
出世しても謙虚さを保つのは、難しい。
pp.1044--1110 浦戸
高知という地名を作ったのも、山内一豊なんだ。知らなかった。
僕も同じだなぁ。やらなければいけないことが山積みだから、まだ生きられる。
経営とは、時間を得るもの。ねばり強さが勝負だ。
pp.1111--1150 種崎浜
近頃は経営をしていて、そのように僕も思うようになってきた。
僕はこのくだりを読みながら、社員を家族同然に思い経営してきた先代のことを思い出していた。
pp.1151--1163 あとがき
「欲に目がくらむ」とはよく言ったものだ。どうなんだろう。自分もよくよく考えてこの先、人生を歩いていかなければいけない。
「功名が辻」。その功名心が思わぬ結果を生むことになった。どこか、さびしい結末だった。