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【素読】 無門関 第三十六則 路逢達道《ろほうたつどう》

言葉は交わさずとも、笑顔でいるだけで、相手との距離はずいぶん近くなります。特に海外を歩いていると、それを感じます。言語や習慣は異なっても、喜怒哀楽といった人間の表情は万国共通の言語だと思います。

書き写し用のテキスト

 無門関 第三十六則 路逢達道ろほうたつどう
 
 五祖曰く、「みち達道たつどうの人にわば、語黙ごもくもっって対せざれ。しばらえ、甚麼なにもってか対せん」。
 無門曰く、「者裏しゃりに向かって対得たいとくして親切ならば、妨げず慶快けいかいなることを。れ或は未だしからずんば、すべからく一切処にまなこくべし」。
 頌に曰く、
 路に達道の人に逢わば、語黙を将て対せざれ。
 攔腮らんさい劈面へきめんけんす、直下じきげせば便すなわち会せん。


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松坂 晃太郎  / MATSUSAKA Kotaro
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