継続できる。それだけでもう幸せは手に入っているのかもしれない。
「幸せとは、自分が興味があることを今も継続できていることである」
本をパラパラとめくっていたらこのフレーズが目に飛び込んできて、なんだか惹かれるものがあったので、読み進めてみることにした。
著者は、本を書いたり、絵を描いたり、音楽をつくったり、いのちの電話の活動をしたりなど、いろんな継続をしているマルチすぎる人。
彼はこの本の中で継続の幸せについてこう語っている。
「人から評価されないから」「お金にならないから」「才能がないから」そんな理由で人は色んなことをやめていく。
でも、そもそもそんなことって必要なのだろうか?
続けること自体が幸福ならそれでいいじゃないか?
そもそも才能って何?やったことがない人が適当に言ってるだけのことじゃないの?
畳みかけるような主張は、人からの評価をかな~り気にして一喜一憂してしまう私には、すがすがしい意見だった。
たしかに、生きていくのにはお金という、評価される対価は必要だ。
でも、ずっと継続さえしていれば、その中の少しは勝手に人が評価してお金になるものも出てくるだろう。
たとえ評価されなくても、その継続している過程が幸せならそれでいいじゃないか。
世の中のほとんどのキャリア系の本を読むと、自分の得意なこと、好きなこと、人が評価してくれることが重なる部分を極めましょう、と書いてあるのが定石だ。
ただ、そのような考え方だと常に人と比べるということが必須になってくるし、そうすると自己肯定感が鬼のように低い私のような人は疲れてしまうのである。
間違いなくこの本は私を救ってくれる1冊だ。
人からの評価が気になったり、ついつい人と比べてしまって落ち込んでしまいがちな人には是非読んでいただきたい。