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「チコちゃん」の番組のカレンダーの話に踏み込んで
夕飯時にぼんやり『チコちゃんに叱られる!』(NHKで放送中の番組)をつけていたら、
カレンダーの話をしていました。
その解説に、私が入会している暦文協の理事長、中牧先生が!
リアルでの総会やオンライン配信以外の、こういったテレビ番組で中牧先生をお見かけするのも初めてだったので、とても驚きました。
なんなら「日本カレンダー暦文化振興協会」という言葉をテレビで見たのも初めてかもしれない。
(普段あまりテレビを見ないためかも知れませんが…)
番組の内容としては、
カレンダーの土曜が青い色なのはなぜか
というもの。
この内容、どこかで見たな…?と思ったら、
まさに「暦生活」さんのHP内で中牧先生が書かれている
「ひろちか先生のこよみの学校」第115回の話題でした。
番組内では、オイルショックが理由で土曜を休業とする企業が増え、それに伴い土曜の色が変わったという解説でしたが、
上記の記事内ではもっと踏み込んで「オイルショック(1970年代)以前も土曜の色を変えているカレンダーはあった」というお話が読めます。
新日本カレンダーでは1969年版から蛍光文字カレンダーで採用していますし、東京のトーダンでは1961年版のアルプスカレンダーから青色表示がはじまっています。また、半日勤務のいわゆる「半ドン」の土曜日に合わせ、グレー表示にすることもトーダンでは1964年からはじめています。
半ドン(半分休みの日)は明治9年から主に官公庁で導入されたものだそうなので、人によっては土曜が平日と違うという概念は元々あったと言えそうですね。(元々はイギリスで行われていたものだったそうです)
また、土曜の色が青というのが、インクの都合による消去法だというのも面白いです。
通常、フルカラー印刷は4色のかけあわせ。
CMYK、青・赤・黄色・黒、ですね。
確かに黄色では見にくいし、色を重ね合わせて作ると版がずれた時に不良品になってしまいます。
それで残ったのが青。なるほどな〜!
最近は週休2日が当たり前のところも多いけど、長年親しんだカレンダー的には土日がどちらも赤よりは、土曜が青、日曜が赤なのがしっくりきます。
でもそれもいつか変わっていくのでしょうか。
昨日の日記の「カレンダーの未来」のように、もしかしたら紙がなくなってモニター前提の表示になり、任意の休みを赤で表示、なんて未来もあるかも…
いまの当たり前が、未来の当たり前とは限らないなあ。
そんなことを思った一件でした。
余談:
先ほど「オイルショック以前に土曜の色を変えていたカレンダー」を制作していた新日本カレンダーさんは暦生活さんを運営しているカレンダー屋さん。トーダンさんは先日のカレンダー新作展示会でもいらしていたカレンダー屋さん。
老舗のカレンダー屋さんのお話は、かつての歴史を伝えてくれるのでたいへん興味深いです。
あとこうして名前が分かると「おお…!」となってちょっと嬉しい。
▶︎日曜日が赤いのはなぜというのを掘る日記も書きました
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