一年の終わりは開運と古民家カフェでまったりしめる〜三ツ峠山
すっかり年が明けてしまいましたが、、、
2023年最後の山に選んだのは山梨県富士河口湖町・都留市・西桂町の境に位置する三ツ峠山!
三ツ峠山は開運山(標高1,785m)、木無山(標高1,732m)、御巣鷹山(標高1,775m)の3つの山の総称を指すとも、最高峰の開運山を指すともいう。
開運、という名の由来はわからなかったが元々は信仰の山だったそうで、信仰が関係しているのかな?
理由は定かでないが、縁起のいい名前に惹かれて選んだことは間違いない。
ー 三ツ峠山ルート
4つのルートで悩んでいた。
①浅間神社コース
②河口湖駅コース
③達磨石コース
④三ツ峠山登山口コース
(*コース名は正式なものではありません)
今回も友人との山行だったが、待ち合わせの兼ね合いでどうしてもスタートは8時を過ぎる。
①と③は6時間を超えるコース、②は7時間を超える。休憩を挟むと7〜8時間の山行になると思われた。
8時の出発だと下山はゆっくりしていたら16時近くになってしまう。
この時期は日が暮れるのが早いのでちょっと心配だったのと、師走は1年の疲れを背負っている。
50代の私たちは「締めくくりはゆっくりのぼろう!」というわけで、④のコース(黒線)を選んだ。
往復で3時間ほどなので、ハイキング気分でLet's go!!
ー アクセス
三ツ峠登山口にはバス停があるが、本数は少ないのと登山口到着時間が10時を過ぎてしまうためやはり車を選択。
12月下旬、新宿方面から中央自動車道に乗り河口湖ICまでは順調だった。
トンネルの手前を右に曲がり山道に入ると、何やら気になる看板を発見。
『この先冬季通行止め』とある。
『え?通れないの?』と、看板にあった迂回路を選択し、先ほど右折したトンネルを越えて走った。
ところが、車のナビでも携帯のGoogleマップでも、どうしても同じ場所に戻ってきてしまう。
まずい。駐車場に行けないのか・・・
看板前で途方に暮れていたら人影をみつけ、友人がすかさず
「この先っていけないんですかね?」
と尋ねてくれた。その方も登山の方だったようで首をかしげながら
「途中まではいけるんじゃない?」
と、まあまあ適当なアドバイスをいただく。
しかし、そのアドバイスに背中を押され、
「いけるところまでいってみよう!」
と向かうとなんの問題もなく駐車場についた。
無駄にドライブしてしまったが、無事についたので一安心。
そんなわけで山のぼりのスタートは8:50になってしまった。軽いコースで良かった。
県営の駐車場には水栓の綺麗なお手洗いがあった。駐車スペースは20台とあったが、そんなに停められるかなあという印象。
ー のぼり開始
のぼりはじめると、車が通れる広く歩きやすい道で、岩などはない。
歩きやすいが坂道なので、じわじわと息はあがる。
道の脇には霜柱があり、冬なんだなあと実感する。
ベンチはいくつかあり休憩には困らない。
9時を過ぎても陽が低くきれいだった。
道に変化はなくのぼっていくといくつかの分岐があった。
しばらくいくと突きあたりに看板があらわれる。
もうてっぺん付近??
山のぼりらしい道に出逢うことなく、1時間ほどでてっぺん近くまでのぼってきた。穏やかな山のぼりだ。
まずは右方面の木無山をめざす。
平坦な道を進むとすぐ眺望のよいひらけた場所にでた。
「富士山!!」
相変わらず富士山をみつけると叫んでしまう。
なんだろう、この安心感。
しばらく富士山を堪能し、先へと進む。
少しいくといきなり木無山のてっぺん標識が出てくる。
眺望はない。
ここでいいのか?と思うほど突然の標識だったが、その先も変わらないようだったのでゴールとし記念写真。
休む間もなく先ほどの看板のある分岐地点まで引きかえし開運山へ。
分岐を過ぎるとすぐに三ツ峠山荘がみえてくる。三ツ峠山荘からは富士山も眼下に広がる街まで見渡せる素晴らしい眺望だ。
するとどこからか犬の声が聞こえる。振り向くと逞しそうな黒いわんこが3匹こちらを見据えている。恐る恐る近づいてみると檻から飛び出しそうな勢いで嬉しそうに近づいてくるではないか!
かわいい。
後ろ髪をひかれつつ、わんこたちに別れを告げ先へと進む。
また、ひらけたところにでると開運山のてっぺんと御巣鷹山のてっぺんが見える。
再び分岐。次は開運山てっぺんをめざすので右の道を進む。
開運山の手前に階段があった。ここまで緩やかにのぼってきたので、最後の階段は地味にきつい。
そしてついに!てっぺんがお目見え〜
なんと立派な石の標識、背後には圧倒的な存在感を放つ富士山!!
登山口からたった1時間半でのぼってきたのにこの絶景!
てっぺんからの景色は最高だった!
八ヶ岳をみながら、「あれが赤岳だよね?」と山のあてっこも愉しい。
(私たちの場合、正解にたどり着けないのだが、、、)
しんどいのぼりでもなくこれだけの眺望に出逢えるとは!それだけで運がひらけたような気にさえなる。
山はやはりあっぱれだ。
そして最後の一山、御巣鷹山へ。
御巣鷹山に到着。
御巣鷹山はてっぺんには入れない?らしく小さな看板があるだけ。
眺望もないのでのぼった実感もない。
やはり三山の総称といわれると、すべてのぼりたくなってしまうのが人の性というものだろうか。その証拠に三山を制覇してすっかり満足。
ー 下山へ
さあ、あとはくだり。ショートカットの道を進みどんどんくだる。
最後の分岐からはのぼりで通った道ではなく直下ルートを選んだ。分岐はとてもわかりにくく、「え?ここでいいの?」という道をくだっていく。
本当に道があるのか?と思ったが、意外とちゃんとしたルートだった。
下山はあっという間で1時間かかってないくらいだった。
しかし、この日はこれで終わりではない。
3時間ほどの山行予定だったので、お昼はいきたいお店を決めていた。
ー 寄り道は寄り道でなかった
その前にお手洗いに立ち寄りたく、河口湖方面に車を走らせていると途中にきれいな施設を発見。近づくと以前にも立ち寄ったお気に入りの施設 『旅の駅kawaguchiko base』だった。
ここはテンションがあがる!
オシャレな建物にこだわりの地産食材や商品が販売されているマルシェがあり、見ているだけでも愉しくなる。
お手洗いだけのつもりが、自分にもお土産にもいろいろ購入。思いの外お気に入りの場所を通りがかったのはラッキーだった。
ー 本日の仕上げ
そして今日の仕上げは『YAMATOYA CAFE』
もともと割烹料亭だったお店をカフェに改装されたそうで、そのまま古民家カフェの雰囲気。
一歩入ると木の温もりに包まれたほっこり和む店内だ。
すべての椅子にブランケットが用意されていて、広いカウンター席にはいろいろな本が立てかけられている。
カウンターの中にはこだわって集められたのであろうカップが並んでいる。
私が頼んだランチは『マグロのレア揚げ』
ご飯、お味噌汁、お漬物にお惣菜、彩り豊かで目にもおいしい充実ランチ。ランチもからだにやさしいお味でとてもおいしかったが、特に食後にいただいたコーヒーが香り豊かでとてもおいしかった。
また、奥に和室があって、予約制だそうだがお子様連れの方にとても好評だそう。お手洗いにはおむつ替えの場所もありママさんにもありがたいカフェだと思った。
友人とゆっくりまったりランチに会話もはずむ。
こんなゆったり山のぼりも時にはいい。低山ならではの愉しみ方だ。
お土産に、一目惚れしたドリップコーヒーと塩麹のクッキーを購入し、ようやくカフェを後にした。
山のぼりとしては、今回選んだルートはちょっと物足りないと感じたのはそれだけ山にのぼる体力と筋力がついた証拠だ。
でも、だからこそこうして "山のつづき” を愉しむゆとりもできた。
3〜4時間の山行のときは、帰りにどこに寄ろうか考えるのも私には愉しい。
三ツ峠山は他のルートもぜひ歩いてみたいので、また季節を変えて訪れたい。
一年の締めくくりに、今の私にはちょうどいいベストな選択だったと思う。
開運を引っさげ年を越した2024年はどうなるかな〜。
私のアルプス挑戦物語はまだまだつづく。
2024年もよろしくお願いいたします!!
距離:6.5km
累積標高(のぼり/くだり):580m/581m
タイム:2時間47分(休憩18分含む)
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