椎の実の虜になる秋
私が幼稚園児の頃、幼稚園からよく散歩に近くの山へ行った。
そこには木の実や草花溢れていて、虫や鳥やいろんな生き物も観察できて、緑の匂いがするとても素敵な場所で大好きだった。
そんな自然の中で特に印象に残っているものが椎の実だった。
お散歩の中でみんなで椎の実を拾い、それを幼稚園で先生が炒って塩をかけて食べさせてくれるのだ。
どんな味だったかはっきり思い出せなかったのだが、とのかくこの椎の実がおいしくて大好きだった記憶が30年経った今でも残っていた。そして今度は娘が幼稚園児になり、持って帰ってきたどんぐりを眺めていてそんな椎の実のことを思い出した。
あれはどんな実だったのだろうか。
どんな味だったのだろうか。
うっすらと私の記憶の中でどんぐりよりも小さくて、黒っぽい実だったような気がした。ネットで調べてみたが、これだ!と思えるほどのものはなく、解決しなかった。
そしたらなんと幼稚園に迎えに行っている時のこと、遠くで先生と子供達の声がして「先生これなに?」「それ椎の実だよ」!!!
〝先生!私にも教えて下さい!!椎の実!!!〟
思わず駆け寄って先生に椎の実ってどれですか?!って聞いたら教えてくれた。
黒くてちょっと毛が生えててシマリスのしっぽみたいな木の実。
これか!!
そうとなれば集めよう、そして炒って塩をかけよう!娘にも食べてもらいたい!!
その日のうちに落ちている椎の実を集めて作った。
娘も息子も美味しい!と大喜びだった。
味は香ばしくてポップコーンのようなかんじ。
中身だけを剥いて食べてもよし、殻ごとバリバリいってもよし!(ポップコーンの弾けてないやつほどは硬くない!笑)
自分で見つけて集めた椎の実は、大人も子供も関係なく美味しかった。
娘も大好きになったらしく「また食べたい」と言うので、今度は息子と散歩中に探しに行ってたくさん見つけた。
2回目もやっぱり美味しい!美味しい!と大好評だった。
私も大満足。
またお散歩に行ったらたくさん椎の実を拾いたい。
余談だけど、バリバリと食べていてナウシカのチコの実を食べるシーンを思い出した。
(分かってくれる人いるだろうか)
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