【第13話】数字をうまく使え!
前回も述べたが、T先生はソース顔である。
こう「先生って、ほんまにソース顔だよね。」
T「10人中8人には言われるね。」
りん「私の好みは塩顔だけどね。」
T「たしかに!
最近はカッコいいって言われなくなったなぁ。」
こう「どれくらいの人が先生のことカッコいいと思っているんだろうね。」
T「実は先生の高校で調査したことがあるんだ。」
りん「そうなの?」
T「これを見てみて!」
100人に聞きました。
T先生のことカッコいいと思いますか?
○そう思う …10人
○そう思わない …90人
こう「やっぱりー!カッコよくないんやー!」
りん「ほとんどの人がカッコよくないと思っているんだね。」
T「いや、でもちょっと待って!
なんかこの調査おかしいと思わない?」
こう「え、なにが??」
T「この調査には少し作為的に作っているんだ。
先生がカッコよくないことを強調したいために。」
りん「なにかウソがあるの?」
T「いや、誰もウソはついてないんだ。
みんなも学校でいろんなアンケートに答えたりするよね?」
こう「帰りの会でアンケート答えたりするよ。」
T「そのときのこと思い出してほしいんだ。
選択肢にあるものが抜けてない?」
りん「あっ、"どちらでもない"という選択肢がこのアンケートにはないね。」
こう「"どちらでもない"がたまたまなかっただけじゃない?」
りん「わたしは、アンケートで"どちらでもない"って答えることが結構多いんだ。
だいたいのアンケートではあるよ!」
T「そうなんだ。このアンケート、本来はこうなんだよ。」
100人に聞きました。
T先生のことカッコいいと思いますか?
○カッコいい …10人
○どちらでもない(普通)…85人
○カッコよくない … 5人
こう「え、ほとんどの人が普通って答えてるやん!」
りん「そうか、最初に見た調査は、
"カッコよくない"と"普通"をまとめて、
"そう思わない"の数に入れていたのか!
T「そうすると、先生はカッコよくないと伝えやすくなるでしょ?」
こう「こんなかんじで普段見ているものも、計算されているのかもね。」
りん「ウソにならない範囲でね。」