あなたはまだその無理ゲーをやり続けますか?/教師という名のハード・ゲーム
想像してみてください。
大人であるあなたが、ちょっと向いてなさそうな仕事をする。向き不向きも、好き嫌いも、得手不得手もあるのがヒト。だから、どうしようもない無理な仕事というのはある。
で、そのくらい無理ゲーな仕事をやり続けることを想像します。
この仕事、例えば、仕事環境が整っていて、法定内に収まる程度の労事時間であったとしましょう。一日、7時間程度、やるとします。
一方、同じ仕事でも少し労働時間が長くて、10時間程度、やらざるをえないとします。
さて、あなたは、この仕事、7時間程度なら耐えられると思いますか?
はい、
無理なんですよ、これが。
無理ゲーである以上、実際にやってみると何時間であっても苦痛は苦痛、あんまり変わんないんですよね。
つまり、10時間が、法律を犯さない6時間とか7時間になっても、やっぱり本人としては、大差がない。
無理ゲーは無理ゲーなんですね。
だから病むときは病む。
実際にそういう経験をされたことがある方も、少なからずおられるのではないかと思います。
そうです。
これが教師の働き方改革の課題であり、教師の現場のラストピースです。
twitter界隈が匿名のため、それなりに教師の方で盛り上がっているわけですけれども、そこでの多くの意見も、この点だけは見逃されています。
"余計な事務仕事等をできるだけ減らし、授業などに集中したい"
"子どもたちに時間をかけたい"
これ自体は悪くないですし、働き方改革で是非進めて欲しいところなのですが、本質ではありません。何せ、子どもたちとの授業そのもの、コミュニケーションそのものに支障をきたしているんですから。
時間が増えたところで、それ自体は改善のしようがないのです。
(むしろかける手や時間を減らすべきだと考えていますが、これは長くなるので割愛)
必要な働き方改革はど、制度の側からどんどん進める。
その上で、ラストピースは、現代の子たちとどう向き合えるか。
どういうコミュニケーションで、どういう授業を行うべきか。
超現実的で、ザ・現場の部分。
ここが教育現場のラストピースなのです。
(おわり)
twitter @atusushi_h
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