インドネシアに来て驚いたこと
Selamat siang(こんにちは)!
まっすーです!
私は今、JICA海外協力隊員としてインドネシアに住んでいます🇮🇩
さて、インドネシアに住み始めてから今月半ばで半年になります。早すぎる〜!
インドネシアに半年も住むと、日本との違いや驚くことをたくさん経験します。
そこで、今回はインドネシアに来て驚いたことを良いことも悪いこともまとめて紹介します。
日本人女性の名前の調味料が販売されている
味の素が開発したインドネシアでは欠かせない家庭でお馴染みの調味料『masako』『mayumi』『saori』。
masakoはコンソメ風味の粒状調味料です。インドネシア料理のナシゴレンやミーゴレン、野菜炒め、スープなどあらゆる場面で使われています。
mayumiはマヨネーズです。
saoriはてりやきソースやオイスターソースなどの液体調味料です。
masakoはインドネシア語で『料理する』という意味のmasakから由来しています。
ちなみに私の祖母の名前はマサコですが、インドネシア人たちに「私のおばあちゃんの名前はマサコだよ!」って言うと皆ウケます(笑)
mayumiは『mayonnaise yummy』の略称です。
saoriは『sauce oriental』の略称です。
トイレの時はトイレットペーパーを使わず、シャワーで洗い流す
インドネシアのトイレはトイレットペーパーが設置されておらず、その代わりに「ホース型のシャワー」が付いています。
男性も女性も用を足したらシャワーの水で汚れを落とします。
使い方は、右手でシャワーを持ち、後ろから当てたり前から当てたりして使用します。
地方や郊外では「手桶と水で洗い流すタイプの和式」トイレがまだまだ一般的なので、「ホース型のシャワー」が付いたトイレはジャカルタなどの大都市や空港、ショッピングモール、デパート、ホテルなどの大型施設くらいしか普及していないのが現状です。
ちなみに私は未だにトイレットペーパー派です笑
カラーヒヨコが市場で販売されている
カラーヒヨコとは、ヒヨコをカラフルな染料で着色したもので、主に子ども向けの愛玩用として縁日などで売られているヒヨコです🐤
日本でも昭和30年代頃からお祭りの屋台などで子ども向けに販売されていたらしいですが、現代ではほとんど見かけません。
カラーヒヨコは染料にヒヨコを漬けるか、スプレーなどで塗布して着色します。そして、効率よく染料を乾燥させるために熱風を浴びせますが、これによりヒヨコが弱ってしまいます。更に、段ボール箱にぎゅうぎゅう詰めにされて劣悪な環境で販売されるので、普通のヒヨコよりも寿命が短いです。
日本では、その作り方や販売方法が悪いことから動物愛護の観点から見直され、今ではほとんど見かけなくなりましたが、インドネシアなど東南アジアでは未だに多くの場所で販売されています。
ちなみにカラーヒヨコに使われるヒヨコは全てオスです♂
鶏には卵を産ませるための品種と食肉用の品種がありますが、カラーヒヨコに使われるヒヨコのほとんどは卵を産ませるための品種みたいです。
オスは卵を産まず、成長しても食肉用品種の鶏に比べて生産効率が悪いのでカラーヒヨコとして販売したみたいです。
ちなみにカラーヒヨコよりはまだマシですが、私が住む地域では貝殻にキャラクターが描かれたヤドカリも子どもの愛玩用として販売されていました。
電子マネー決済が多い
インドネシアは日本よりもキャッシュレス決済が広く普及しています。田舎の方でもキャッシュレス化が進んでおり、スーパーやレストラン、ショッピングモールでの買い物、grabタクシーやバスの運賃の支払い、スマホ代、電気料金、旅行ツアーの支払いなどは電子マネー決済が対応しているところがほとんどです。
キャッシュレスがインドネシア全土で広く普及しているのは、偽札の出回り&使用防止が理由みたいです。
私は近所の市場とローカルフード店くらいしか現金を使いません。
電子マネー決済の中でもオススメなのは、OVOと呼ばれる電子マネーです。OVOとはインドネシアを代表する複合企業リッポーグループが運営する電子マネーです。たくさんの店舗や交通機関で利用できる点や豊富なポイントキャッシュバックがつく点が人気で、私も毎日のようにOVOで支払いをしています。
OVOの使い方ですが、OVOアプリにモバイル銀行やデビットカードを通して入金し、支払いの時に店舗にあるQRコードを読み取って、あらかじめアプリ登録時に決めた暗証番号を入力して支払いをします。
残高が少なくなったら、チャージをします。
純インドネシア人だけど日本人の名前の人がいる
少数ですが、インドネシアで日本人の血が一滴も入っていないのに日本人の名前を持つインドネシア人に会ったことがあります。
理由はご両親のどちらかが日本が好きだから日本語の名前を付けたというもの。
こういう話を聞くと、日本人としてとても嬉しい気持ちになります。
ドラえもんが至る所にいる
インドネシアではドラえもん・NARUTO・ONE PIECE・ドラゴンボールなどの日本のアニメが大人気ですが、ドラえもんの人気は圧倒的です。
ドラえもんのグッズが至る所で販売されていたり、grabやアンコット(インドネシアの乗り合いバス)には運転手がドラえもんのぬいぐるみを車内に飾っていたり座席シートがドラえもん柄だったりすることをよく見かけます。
映画も大人気で、毎年上映されているとか!
若い人はドラえもんの歌を知っている人が多いので、私もインドネシア人たちとよく一緒に歌います(笑)
とんがりコーンのパクリ商品がある
驚くことに、とんがりコーンのパクリ商品がありました(笑)
Garuda Crunchy o’cornという名前のこのお菓子。
スーパーやコンビニ、オンラインショップで手軽に購入できます。
日本円で120〜140円程度で購入できます。
配属先の講師が「このインドネシアのお菓子美味しいから食べてみて!」と勧めてきたけど、味も見た目もとんがりコーンそのままでした(笑)
日本のとんがりコーンよりもとうもろこしの風味が若干強く、指を入れる空洞の広さは日本の方が大きい印象を受けました。
亡くなった人をインスタで知らせる
インドネシアでは学生など亡くなった人をInstagramで知らせることがあります。
インスタで故人の顔写真を掲載してお悔やみするスタイルは海外でしか見られないですよね。
日本だと中々見ないことなので驚きました。
プラごみが道端に多い
インドネシアを訪れたことがある人はわかると思いますが、とにかくプラスチックごみが道端にたくさん落ちていて道路が汚いです………
日本のようにリサイクルやゴミの管理・分別がきちんとされていなく、子どもの頃からゴミに関する教育を受けていないので、環境問題に関する意識が低い人が多いと思います。
インドネシアではリサイクルがあまり行われておらず、ペットボトルもプラスチックトレーも缶も全て「可燃ゴミ」としてまとめて捨てられています。インドネシアは今とても発展が進んでおり、数年後には先進国の仲間入りをするとも言われていますが、私は正直ゴミの管理と環境問題は経済成長する上で欠かせない、最も大きな課題だと思います。
ポイ捨てされた不燃ゴミは風や雨で移動し、川に流され海に行き着きます。魚たちが餌と勘違いして食べ、窒息死したり等海の生き物たちを殺したり生態系を壊す原因になるので、ゴミのポイ捨ては本当に良くないです。
環境問題やリサイクルに関心があるインドネシア人が増えて、ポイ捨てする人が減るのを願っています。
野良猫が多い
インドネシアでは野良猫を至る所で見ることができます。
インドネシアはイスラム圏の国なので、不浄とされる犬を見ることは少ないですが(バリ島除く)、ムハンマドが愛したという猫はとても多いです。イスラム教の教えでは、猫は農作物を食べるネズミを駆除してくれる神聖な動物として親しまれています。
インドネシア人は猫好きな人が多く、野良猫も可愛がっているのかと思いきや、そうでもなく………どうやら猫が好きだからたくさんいるというよりは野良猫が繁殖を繰り返して勝手にどんどん増えているだけみたいです😅
野良猫を可愛い〜!と言ってなでなでするのは日本人くらいみたいですね😹
インドネシア人は猫を飼っている人が多いですが(国民の半数近くが猫を飼育しているみたいです)
ちゃんと完全室内飼いや不妊手術をしているまともな飼い主もいれば、不妊手術をしておらず外と家の中を自由に行き来させて放し飼いしている飼い主もいます。
猫の繁殖力は高く、一度の妊娠で2〜8匹の子猫が産まれます。そのため、不妊手術をしないと猛暑や餌が手に入りにくい外での過酷な生活で飢えや病気に苦しんでしまう野良猫が増えてしまいます。
日本では最近、保護猫活動家の人たちが頑張って野良猫の保護をしたり不妊手術をしていて昔よりも野良猫を見る機会が少なくなってきましたが、インドネシアではまだまだ野良猫の保護活動や飼い猫に関する飼育知識が遅れているなと感じます。
不幸な猫を減らすために、愛猫を放し飼いする人は不妊手術をきちんとしてほしいです。
以前私はインドネシアで帰宅途中に私に駆け寄って懐いてくる可愛い子猫2匹を一時的に保護しましたが、私が住む地域は保健所や保護団体が無く、近所の男の子に預けた経験があります(その後、子猫たちは脱走してしまったみたいです😭)。
日本だったら保護したらすぐに動物病院に連れて行き、保護団体に渡しに行くのにな、と悔しく思いました。
チーズが常温で販売されている
インドネシアではチーズがスーパーマーケットやコンビニで常温で販売されています。常温と言ってもクーラーが効いた涼しい室内の中なので腐ることはほとんど無いと思いますが、食べて大丈夫なの?と心配になります😅(一度、食べたことがありますが、普通に美味しかったですしお腹は壊しませんでした)
食品添加物が気になります🤔
夜行バスのクオリティーが凄い
トラジャに旅行に行った知人から教えてもらい驚いたのですが、夜行バスのクオリティーがとても高いです!
日本の夜行バスは座席ですが、このマカッサルとトラジャを行き来する夜行バスは完全個室で脚を思い切り伸ばせる寝台式なのです!
ちなみに運賃は一人250,000Rp(約2,500円)!
計画を立てることが少ない
インドネシア人と仕事をする時に本当に困ることですが、インドネシア人の多くは計画を立てるということをしない人が多いです(苦笑)
会議や予定は前日か当日に入ることが多く、予定はいつも狂います(苦笑)
というのも、気候が大きく関係しているのが原因みたいです。
日本は昔から四季があり、季節ごとに育つ農作物が違います。そのため、例えば春に種を撒いて夏に育てて秋に収穫して冬に貯蔵するなど計画を立てて農作物を栽培しないと食べていけなかったので、計画を立てるという習慣が自然と身に付いてきました。
しかし、インドネシアの場合、一年中暑くて食べるものは一年中いつでも採れるから食べ物には困らない生活をしてきたので、計画を立てて農作物を栽培する、という習慣が無かったので計画性に欠けるらしいです。
インドネシア以外の一年中暑い熱帯地域の国も同じような感じらしく、四季がある欧米でさえ時間にルーズな人が多い印象です。
日本みたいな計画性があって時間をしっかり守る国の方が少数派なのかなと思いました🤔
如何でしょうか?
予想通りだった!と思うこともあれば、驚いた!や面白い!という内容のものもあったと思います。
インドネシア生活では日本では体験しないことをたくさん体験して、良い意味でも悪い意味でも刺激を受ける毎日です。
これからも、いろんなネタを探してインドネシア滞在中にnoteをたくさん更新していこうと思います👍
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