仕事で「期待」「我慢」「思い込み」をするな!
新社会人になりたての頃、いろんなことに期待する。数年が経って自由に動けるようになると、自信が出ると同時に我慢する部分も現れてくる。そして、時間が経てば経つほど、プロになればなるほど、自分の知識が大正解で強い環境にいる=強い自分だと思い込んでしまう。現実が客観視できなくなってしまうのだ。自分の知識を疑わず、外からの知識を受け入れられない。
たった3つのことを頭に入れて意識すれば、仕事だけではなく人生の成長にまでつながる。いい意味で無敵になる。15年間の通訳現場と数年間の執筆現場で気がついたのは、まさかのこれだった。早く気が付いて良かったと未だに思っている。これからも気をつけていくだろう。
まずは、最初に言っておく。
新しい問い合わせや狙っていた仕事内容の連絡などを期待するな!
好きな仕事を完璧にしたいからといって仕事以外のことを我慢するな!
仕事の数とギャラが増えてミスもない自分は、自分が完璧だと思い込むな!
心を育てて自分で守るのが1番大事なことで、感情や人生のバランスを忘れてしまうと、途端に嵐が吹き荒れる。目で分かる前に考えて行動しないと将来が暗くなる。
ここで何かいいことが来ないか期待せずに、新しい勉強を始めてみたり、チャレンジすることを繰り返したりするのがおすすめだ。大手からの問い合わせや推しブランドとのコラボなどは期待しない。仕事が決まっても、褒められた時も、期待しない。その理由は集中力が下がるからだ。そして、コンフォートゾーンに留まる原因にもなる可能性がある。
例えば、期待している最中にうまく行かないことが起こった場合は、大きなダメージになる。期待したいなら、全てが無事に終わった後がいいだろう。やったことを見返して仕事に対する期待ではなく、自分の成長に期待して褒めてあげる。
大事な仕事を受けて、どんなことでも我慢する。反対な言葉を言いたくない、言われたことに対する自分の意見を出す自信がなくて、相手に合わせるという我慢が仕事の邪魔をする。精神的にやられる。
期待せずに順調に進んで、我慢もしないで自分のペースで行くところに、思い込みの元になる危険な行動が現れる。どんな偉い立場になっていても、プロの目線でも、自分が知っていることを信じてすぎて他の選択肢がないという考え方はよくない。仕事の環境と仲間との関係は「砂時計」のように少しずつ消えてしまう。
通訳者としてはイタリア大使の通訳をさせていただいた時に、期待せずにまずは完璧な準備して現場に向かった。現場でわからないことがあった時に、我慢せずにその場で再確認をしていた。このような仕事をたくさんしていても「思い込み」という自信ではなく、受験生のような気持ちを大切にしていた。
現在、ライターとして活動してる僕は全く同じだ。
大きなメディアから執筆の依頼をいただいても期待しない。期待しないことで自分らしく取引ができる。無理なことや得意ではない部分が出たら、我慢せずに話す。強い分野の依頼があっても「思い込み」ではなく、始まった頃の僕を思い出して動く。
期待、我慢、思い込みのことを忘れないようにすれば、どこの職場、現場でもプラスになるはず。
Massi
この記事が参加している募集
みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。