学ぶものに意味を与える
私が高校生の頃、数学の教師が授業の中で、このようなことは社会に出てから全く使うことがないとお話しでしたが、行列も数列も微積分も、すべて社会に出てから欠かすことができない基礎知識でした。なんでそのようなお話をなさったのでしょうか。大学を出てそのまま高校の教員になられたので、学校外でどのような基礎知識を必要とするか、感覚が無かったのかも知れません。
古典の先生は、このような文章は人生を豊かにする教養だからと仰って、幾つかの古典の冒頭部分を暗記するように指示なさいました。源氏物語の冒頭部分なんか、とてもいいですよね。いま吉高由里子さんの少女漫画風大河ドラマを興味深く楽しむ上での基礎知識になっています。
(引用はじめ)
現在、世界的に最も影響力のある起業家の1人であるイーロン・マスクは、好き嫌いを別にして興味深い人物です。あるインタビューで、何かを学ぶ上で一番重要なことは何かと問われた際の彼の回答は、まさに自己関連付け効果に言及しているものであり印象的でした。
「何かを覚えるためには、それに意味を与えなければなりません。なぜこれが自分に関連があるのを言ってください。なぜ、自分に関連があるのかを言えれば、おそらくそれを覚えるでしょう」
(安川康介、最高の勉強法)
学ぼうとしていることは、ご自身とどのような関連があるのでしょうか。また、教えようとしていることは、その人とどのように関連があるのでしょうか。関連性に気づくと、学習意欲が高まるでしょう。
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