コロナ禍において海外に渡航し、長期滞在するまでのレポート
前回のお話☟
さて上記の理由から旅にでたのですが、これまで何年も旅暮らしをしてきてここまで緊張した渡航は初めてでした。
まず入国できるかわからない。そんな行き当たりばったりの状態。
今回は、2月初旬に福岡から成田を経由して日本出国〜トルコ入国までにあったトラブルや空港の様子、飛行機内での変化などをまとめます。
レポ1 飛行機の突然の運休・時間変更!
まずいきなり大ピンチです。
福岡から成田へ向かうための夕方のフライトが人が少なかったために運休になりました。しかもいつの間にか飛行機の時間が朝10時に変わっていて、その連絡がなく。たまたま2日前に飛行機の運航状況を確認して気づきました。(普段確認したことはない)
この時期の航空会社は一日数本の運航で、乗客が少なければまとめて一回に自動振替しています。ところが直接航空会社から購入していないと連絡が来ないことがあるんです。
スカイスキャナーなどを経由して格安チケットを買う人は多いと思いますが、私も代理店を経由していました。そのため連絡は来ず、チケットの変更もできず。
当日に自分で夕方運航している飛行機をとりました。(追加で1.5万円支払い)
渡航する人は飛行機の運休は当たり前、振替もイレギュラーだと思っておいたほうがいいです。航空会社は運航できるフライトに乗客を割り当てるので、予定の20時間前のフライトになったりする可能性もあります。
!ポイント!数日前と出発前日・当日に自分の乗る飛行機の運航状況を確認しよう
レポ2 食べもの・飲み物の準備はどのくらい必要?
渡航に際して、飛行機を利用する人がいなければ空港のお店も開いていないだろうと考えましたが、予想に反して国内線は通常通り営業していました。
むしろお土産屋さんもレストランも普通に開いていて、福岡空港で閉まっていたのカフェ1軒だけ。
空港にいく電車内も適度に混んでいて、これまで引きこもっていて世間の状況が全くわかっていなかったので「なんでこんなに人いるんだろう?」と不思議に思ったほどです。
もちろん空港や空港周辺に用事がある人もいるのだと思いますが、意外と国内では出張や家族連れで移動している人はいるんだなという印象でした。みんな自粛警察に何か言われるのが嫌で発信しないだけかもしれません。
ただ国内線とは反対に、国際線は全くお店が営業していません。
成田の国際線で空いていたのは、2Fの吉野家と地下のコンビニのみ。夜だったからというのもありますが、2021年2月現在は基本的に閉まっていました。
出国審査場の先に自販機があるので、飛行機に乗る直前でも飲み物は買うことができます。
私は乗り物酔い防止に機内食を食べないので、飴やグミ、シリアルバーなどの健康食品を事前に準備して持っていきました。
水・スポーツ飲料を数本、自販機で購入して搭乗。福岡や成田のコンビニで買ってもよかったなと思いました。
!ポイント!荷物が多くなるのが嫌な人は国内線エリアなら最後まで買い物できそう
レポ3 国際線は運航しているのか
エミレーツ航空およびカタール航空といった、中東系は問題なく運航しています。
私が今回利用したカタール航空でいえば、毎日定期的にドーハ行きの夜便が運航していました。
乗客は50人ほど。ほとんどが祖国に帰る(?)外国人で、日本人は8〜10人程度。
周りで話されている言語はフランス語が多かったです。欧州への乗り換え目的がほとんどだろうなという感じでした。
⚪︎機内について
ほとんどの乗客が30列より後ろのシート、つまり後方区間に固まっていました。というのも座席を指定しないと自然と後ろの2zoneになるようです。
私は長距離移動の時は必ず座席を取るようにしていて、通路側でトイレにほど近いエリアを取っていたので、私のいたビジネス〜後方までの区間は文字通り誰もいませんでした。
出発してから座席変更を申し出ていた人がちらほらいましたが、客室乗務員さんも嫌な顔をせず。めちゃくちゃ空いてるので密とは程遠かったです。
ちなみに追加5万円でビジネスクラスも使えました。けれどエコノミーの方が十分に寝る場所が確保できそうで、客室乗務員さんにお伺いを立てたら快くOKしてくれたので、横一列まるまる使って寝て過ごしていました。
!ポイント!空いてる飛行機でも座席は指定した方が良い席に座れる
ちなみに私のように体調を崩しやすい人は、飛行機の翼の上は避けてできるだけ前の方の通路側、さらにトイレに行きやすい場所を選ぶことをおすすめします。
⚪︎機内の今までと変わったところ
搭乗してすぐに、アメニティに加えて衛生グッズが配られました。
内容はマスク、消毒ジェル、手袋です。
私は機内食を食べなかったし、マスクも持参していたので特に使わず。トイレから帰ってきた時は持参したアルコールティッシュを頻繁に使用していました。
カタール航空のアメニティに靴下があったのを初めて知りました。耳栓はトルコ国内にきてから役に立ちました。(大声出している人が多いから)
そのほか変わったことといえば、乗務員さんが防護服を着ていること。
はじめは「なるべく話さないようにしないと」と思ってジェスチャーを使ったりしていたんですが、機内は意外と寛容な雰囲気で、乗客が少ないからか小声で丁寧に対応してくれました。
というか他の乗客があまりにも普通すぎて、気にしすぎているのは私くらい…? 日本で報道を見ていた時や日常で感じていたピリピリ感との落差にちょっとびっくりしました。
レポ4 海外の空港はいまどんな感じ?
ドーハのハマッド国際空港に到着。人混みは場所によって異なり、通常の1〜3割くらいといった体感です。
キラキラ豪華な免税店も、フードコートも普通にやっていました。ただ所々にコロナ用の処置がされて、ソーシャルディスタンスを保つような工夫がされています。
特に搭乗時のチケットカウンターに並ぶとき、ソーシャルディスタンスをとるようスタッフの人が声をかけていました。
逆に言えば渡航している人々、つまり乗客側が驚くほど呑気だということ。
一部ですが大声で喋っている人もいましたし、家族や学校のような団体の旅行客もいたので近づかないようにしました。
レポ5 ドキドキの入国審査について
トルコに入国する際は、陰性証明書に加えて以下のような紙を記載します。
これは国によって異なり、宣誓書だったり、ホテルの予約票が印刷で必要だったりするので行く国にあわせて注意が必要です。
紙は機内でもらえましたが、日本を出国する際にチケットカウンターのスタッフの方々が丁寧に調べて印刷してくれました。(つまり2枚ゲットした)渡航先で困らないようにとの配慮は日本のスタッフさんならではな気がします。本当に有難い。
さて、そんなこんなでイスタンブール空港に到着。2019年に新しく開港したばかりとあってピカピカです。
「イミグレ並ばないで行けるかな」と期待していましたが、トルコの入国審査場は大混雑。トルコは旅行客に対して一切の外出規制が適用されないので、観光目的で人気が集中しています。
ここでも耳に飛び込んできたのはフランス語でした。まぁ世界にはフランス語が公用語の国なんてたくさんありますから。それにしてもよく聞こえてくるなぁと。
毎回イミグレでは「どの審査官が速いか」を見極めてから並ぶようにしています。今回も奥で大声でもめている声が聞こえたので、サッと列を移動。
イミグレで追い返されるなんて本当にあるか半信半疑でしたが、中には書類を突っ返されて「確認してこい」とばかりに戻されている外国の方もいました。
ソーシャルディスタンスを保ったまま並び、20分ほどで順番がやってきます。
審査官に陰性証明書と記載した書類を渡し、ドキドキしながら待つこと2〜3分。カメラで写真を撮られて、特に質問されることもなく、くいっと顎で入国を促されました。
もし入国できなかったらそのまま陰性証明書(96時間以内有効)を持ってエジプトに行こうとしていたのでほっと一安心。これで今回の冒険はおしまいです。
今回印象的だったのは、どこの空港のスタッフさん達もすごく優しかったこと。正直、私だったら「こいつこの時期に行くのか」って思っちゃいます(自分で行っておいてなんですけど)
けれど出国審査場の人も客室乗務員さんも空港を整備してくれる人もみんな優しくて、全然イヤな思いをしませんでした。早く元のようにたくさんの人が行き交う空港になることを心待ちにしているんだと思います。
優しくしてくださったスタッフの方々、本当にありがとうございました。
トルコに入国するまでの間に人と近距離で接したり、そもそも声に出しておしゃべりするという機会はほとんどありませんでした。
むしろ入国してからが危険。海外ではコロナに対する意識が全然違うと肌で感じています。トルコ内の様子などはツイッターやインスタグラムで載せています。また機会があれば文章にまとめようと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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