膝関節30 人工膝関節置換術と神経障害
おはようございます。
シンプルに辛いカレーが好きな塗山正宏です。
今回のテーマは
人工膝関節置換術と神経障害です。
人工膝関節置換術後の神経障害として、腓骨神経麻痺という神経麻痺があります。
この腓骨神経麻痺が起きると
・足首や足の指が自力で上にあげられない(足関節が背屈できない)
・下垂足(drop foot)になる
・下腿の外側にしびれがでたり、感覚が鈍くなる
などの症状が出ます。
人工膝関節置換術後に腓骨神経麻痺が起きる頻度は1%程度と言われています。
腓骨神経麻痺が起きる原因としては、
・手術中の侵襲による神経の損傷
・外反アライメント(外反膝、X脚)の矯正による神経の伸張
・術後の固定や、股関節外旋位による腓骨頭部(膝外側)の外部からの圧迫
・腓腹筋外側頭内に認められる種子骨による圧迫
などが挙げられます。
実際には、腓骨頭部(膝外側)の外部からの圧迫により生じるものが一番頻度が多いです。
それは特に手術後は麻酔が効いているため、脚が思うように動かないため、神経が圧迫されていても気づきにくいためです。
腓骨神経麻痺は30分でも物理的な腓骨頭の圧迫があれば起きる可能性があります。
この腓骨神経麻痺が起きると、リハビリに影響が出るため十分に注意しましょう。
本日のまとめ
神経麻痺には気を付けましょう!!
「しびれは嫌だなぁ~~~」
一時期、左手の中指がしびれてた整形外科医の塗山正宏でした。
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