見出し画像

「志」があるとき、ないとき

こんにちは、南日です。

すっかりと花粉の時期に突入し、気づいたら春の香りが漂ってきています。グロービスのMBAもそろそろ卒業の季節になり、自分の人生を改めて振り返りながら、自分の将来の志を色々と設定しなおしているところであります。

いいタイミングなので、どうやって志を設定しているか?ということをみなさんにシェアしたいなと思い記事を書いてみました。

コーチングスクール(Mindset Coaching School)で学んでいるめちゃくちゃ良い志の設定方法についてもシェアしちゃいます。

はじめに

新規事業をリードしてきて約1.5年くらいが経ちました。酸いも甘いも様々な経験ができていて充実した日々を過ごしている感覚を持てています。

これまでと何が違うのかな?ということなんですが、先に結論を言うと本当にやりたいと思える志があるか、ないか、その違いだなという結論に達しました。

と言いたいんですが、これは半分本当だし半分違うなと感じています。それは、志があることは大変素敵なのですが、志の設定の仕方を間違えている人が多いなあと思うことが増えてきているからです。

どういうことかというと少しずつ分かってきたのですが、志そのものの解像度が荒い人が多い問題です。

コンサル時代、業務に対するフィードバックは毎日のように行われていたので自分自分のスキル向上はメキメキできていました。

ただ、振返ってみると自分の志(Willとかゴールとも言ったりしますよね)に対するフィードバックは誰からも受けたことがなかったなと、今通っているコーチングスクールがキッカケでふと思った瞬間がありました。

ということで、本記事ではそもそも志とは何か?なぜ志が必要?志はどういうレベル感で設定すればいい?について言及していきたいと思っています。

そのため、この記事はこんな人に読んでもらいたいです。

・これから転職、キャリアチェンジを考えている人
・新規事業推進が大変なんだけど、もっと前に進めていきたい人
・会社経営をしていて、もっと事業・組織を健全に伸ばしていきたい人
・今の生活に満足はしているが、理想を実現できているわけではない人

この記事から得られること

記事を読み終えたときには、自分が設定している志との差分が見えてきたり、そもそも作っていない人はどういうレベル感で作っていけばいいのか、そういったヒントが得られるのではと考えています。

ご自身の将来の姿を思い浮かべながら、ご自身と対話しながら読んでいただけると取れ高が多いだろうと考えています。

そもそも、志って何?

まず何も考えずにGoogle先生に聞いてみると、こんな解説がありました。

色々とありますが、恐らく読者の方々は自らの人生を一層豊かにしていきたいと考えている方も多いと思いますし、本記事では以下2つある中の1つ目を志の定義としていきます。

① 人生をかけて取り組みたいゴールのことで、全然わからないものなのでイメージもわきにくいようなものです。→これが「志」
② 目標に近い考え方で、いつまでに〇〇をやる!みたいなエンドが決まっているものです。→これは「目標」

MBAのクラスでも「あなたの志って何?」という問いがあります。経営学を学ぶにあたって、自分の志を深く考えることって非常に素敵だし真剣にやったほうが良いなと感じています。

ただ、志を立てるだけで終わってしまっている人も多く、とても勿体ないなぁと感じる瞬間があります。これはクラスという話に閉じず、フラットに多くの人と話していて感じていることです。

抽象度が高い言葉や未来のことを話すのはとても楽しいです。その未来を実現できると楽しそうだねという話に大抵なるし、人の未来に対して否定をする人はあまりいませんよね。がんばってね!というのが普通の反応です。

頑張ってね!というのはありがたい話でもありながら、無責任な言葉にもなっています。その人の理想とする未来に動いていかなければ、立てた志や、その志を作ってきた時間も無駄になってしまいます。

立てた志を夢見るだけで終わってしまう要因は色々とあると思いますが、一番大事なのが、その志に恋をしていますか?ということです。

今の志に「恋」していますか?

中学、高校、大学いつでもいいんですが、好きな人ができるとその人のことしか考えれれない、常に考えてしまう、といった現象ありましたよね。恋の病的なアレです。

シンプルに考えてもらいたくて、おそらく志を設定するとなるとどうしてもかっこよさげな言葉になったり、社会から要請されたことにどうしても引きづられてしまい、本当に自分がやりたいことと乖離していませんか?ということです。

他人に強制されてあの人好きになる!とかそういうことって基本的になかったですよね?笑。自分から好きになるはずです。そうすると、その人のことを一日中考えていたり、勉強が手につかなくなるとか、そうなっちゃいますよね!笑

何が言いたいかというと、志も恋をしたあの感覚で作れていますか?ということです!

志は高尚であると思ってしまい、ついついかっこよさげなものに流れてしまいがちですが、本音の本音としての自分のWant toでやっていきましょう!というのが、まず志に恋をするという感覚です。

なぜ、志を設定するの?

まず理解しておくべきことが、志の高さによってその人が準備すべきことが異なるという当たり前のことです。超簡易的に図解をしますが、下記のように目指す志によってやることって全然違いますよね。

(図1:ゴール・志の違いによる準備すべきこと)

結局はどこを目指したいか?というシンプルな話です。志はこの図で言うとオランダ移住、くらい現状の外だなあと感じるものです。

他の例でもこんな話がありますよね。レンガ職人の話です。何をしているんですか?という問いに対して、

Aさん)「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。
Bさん)「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」
Cさん)「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

人のモチベーションというものも、この未来の志があるからこそ結果的に生まれてきます

どのレベルを目指すかは個人個人違うとは思いますが、以下Cさんのような高い志を持つ人の前提で話を進めていきます。

なぜ未来の志を設定すべきか?ということですが、それは全力で自分の人生をより豊かに変革させていくために他なりません。

この、オランダ移住のような、Cさんのような志を「現状の外」と表現したいと思います。

「現状の外」の志の解像度を上げよう

記載をした通り、人生をより豊かに変革していくためには現状の外にしようという話なんですが、なんで外なんだっけ?という話をします。

先に結論を書いておくと、現状や理想の現状では脳はほぼ反応せずに志に向かってなんて行動は変わりませんよ、ということです。これは認知科学的な根拠も備わっているものです。

認知科学の詳細を知りたい方は以下ご参考に。お友達でシナモンAIで取締役副社長をしている家田さんの記事を引っ張ってきています。

コーチングの話も書いてありますが、人工知能と認知科学の観点から脳のカラクリを解説してくれています。

では、いよいよ志の解像度を上げていきたいと思います。多くの方は仕事の領域でしか考えたことがない人が殆どなのでは?と思います。

今回は8つの領域で志を立てよう!ということです。イメージ的に書いてみたのがコレです。

(図2:人生におけるバランスホイール)

朝起きると家族の時間があって、仕事をして、空いた時間で趣味の時間を使い、そして仕事や趣味に関する人間関係や知性があり、さらに社会貢献をしたり、またそれら全部達成したときの自分の健康状態や、全てを実現するためのファイナンスがあります。

仕事だけだと、どうしても全体のバランスが取れません。仕事で突き抜けても、一方で家族がボロボロであったりとか、お金が全然なくて自己投資もままならない、みたいなパターンが本当によくあるパターンです。

私の場合は、このフレームワークをコーチングスクール(Mindset coaching School)で学んだのですが、これって志そのものやん!って思いまして。

これが人生をより豊かにしていくために大変重要なフレームワークだなと感じていて、実際に自分もこれに沿って様々な志を設定しています。

例えば、最近は趣味としてカーレースに出場することや、グランツーリスモスポーツで世界大会チャンピオンになるという志を設定しました。

そのために家にツール一式を買ってしまいましたw。インテリア好きな自分からするとありえない空間なので、マッチする空間デザインを考えている最中です笑。

あと、2/25に実際のカーレースをしに行きます。南千葉まで一人遠征をしてきます笑。

ちなみに、こうした志を設定してもあまりしっくりこないケースもあります。その場合はどんどん更新をしていって良いのです。その話を次にしていきます。

「志」は、仮説検証と同じ

一度志を設定するとそれをやり切らないとダメ!みたいな考えがあると思っていませんか?人に言ってしまうと、どうしてもそれを実現しないといけないみたいな。

もしそういう考えを持っていたら、すぐさま考え方を改めたほうが良いなと思っています。志は何度も何度も変えてOKです。むしろ変えてもらいたいです。

これは今やっている新規事業と全く同じだなと思っています。プロダクト開発は、一発で正解を出そうとすると様々な機能が山盛りになったりして、結局誰のどんな課題を解決してくれるのかが分からなくなります。ゆえに提供価値も良く分からなくなります。

そのため、小さく小さく、ニーズに対して検証をしてFit感ありそうであれば開発を実装していく、そういうことの積み重ねでプロダクトを開発していきます。(仮説検証についての参考記事を張っておきます)

これは、自分の志を設定するのと全く同じプロセスです。よく志を探しているとか、迷子になっているという人がいます。

志は探しても絶対に見つかりません。合っているかどうかわからないけれど、まずは仮説でいいので「設定する」ことが大事です。

志は作るもの。探しても見つからない

ここまでのザックリまとめ・・・
・志に恋をしています?
・志は「現状の外」で設定しましょう(認知科学的に)
・8つの領域で志を設定していこう
・志は仮説検証でいい。探すな、作れ!

これがここまでの簡単な纏めです。

私自身、志というものはしっかりと作れている自信がありましたが、この8つということ、恋をするということは全くの盲点でして。

自分一人で作っていくのは骨の折れる作業ではありますが、丁寧に作っていくことで、改めて仕事という領域でやっていきたいことも一層クリアになってきています。

私自身の仕事の1つのゴールとしては、

最強のBiz Devとして、イネーブルメント領域における世界No.1のプラットフォームを創り、世の中に新しい「働き方」のデファクトを創る

ということはやっていきたいことです。

今立ち上げている事業は少し逸れてしまいそうではありますが、今後立ち上げていくものはこの自分自身が本当にやりたい方向性と合致しているものをやっていきたいと考えています。

以前書いたこの記事も、もっと深く深く書いていけそうだなと思っています。

志があればすべてがうまくいくとは言いませんが、志というものを正しく理解をしてから自分自身と向き合うと、自己分析も一層うまくいくだろうと感じています。

是非とも、読んでいただけた方は自己適用をしていってくれると嬉しく思います!みなさんも、恋をする志を作っていきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集