大体で代替する1
防災グッズについて、思うところがある方が多いことと拝察します。
一番大事なのは、大体で代替することです。
完璧より大体
完璧な防災はキリがありません。
大体な防災が望ましいというのが私の持論です。
例えば靴。
毎日防災靴を履くのが完璧ですよ。
完全防水で、鉄芯入りの半長靴タイプのね。
大震災はどんな時にも襲いかかりますから。
けど、そんなもの毎日実行できるんですか。
毎日履くべきなのは、帰宅難民にならない靴。
毎日、帰宅難民にならない程度の靴を履く。
足の甲と踵が覆われていて、帰宅か避難ができるぐらいの靴。
大体でいいんですよ。
極論に走ったところでやらないでしょう。
防災靴を職場のロッカーに入れておけば、それでいいと言う老害をたくさん見てきました。
ロッカーごと駄目になるかもしれないのに。
極論を振りかざす暇があったら、ほんの少しずつ日常に防災を取り入れていくほうが良いですよ。
後悔より代替
発災後に、あれが足りない、これも足りない、と後悔することもあるでしょう。
後悔する暇は無いですよ。
手元にあるもので凌ぐのです。
代替できないか探るのです。
例えば帽子。
無ければ無いでしょうがないので、タオルで耳を覆いましょう。
足りないものの代替にするのです。
帽子代わり、マフラー代わり、腹巻き代わり。
代替に過ぎないですが、布一枚で大差が出ます。
タオルじゃなくても新聞紙ですら良いのです。
空気の層があれば良いのですから。
備えと構えは別
備えと構えは別なのです。
完璧に備えておいたほうがいいけれど、それより構えが大事。
心構えが大事です。
大体で代替できないかな、という心構えです。
無いものは無い。
あるものでどうにかするだけなのです。
代替手段を思いつこうとする心構えが大事です。
災害用トイレが尽き果ててしまっても、復旧前のトイレを使ってはいけない。
防臭性のないゴミ袋であろうと代替するのです。
防臭性のあるゴミ袋を備えるのは大事だけれども、それが無いからと言って、復旧前のトイレを使ってもいい理由にならないです。
しょうがなくない。
無いからしょうがないとトイレの逆流を招くのでなく、普通のゴミ袋を思いつくべきです。
人間は前例踏襲するためなら何でもしょうがないと言い始めるのです。
トイレの逆流という結果が予想されようと。
それに抗う心構えが大事です。
心構えはいつでも持ち歩けるのです。
備えと違って。
流されない。埋もれない。燃え尽きない。
それが心構えです。
根性論じゃないですよ。
大体で代替するという心の構えです。
リンク
備えてはいるので、参考にどうぞ。