協力者を増やす営業2
協力者を増やす営業について、続きを述べます。
欲張らない
協力者を増やす、その基礎基本のさらに基礎が、単純接触効果であると前回述べました。
単純接触効果は、その場に居合わせた全員に発揮されます。
協力者、傍観者、評論家、人災、全ての予備群に発揮されてしまうということなのです。
ゆえに肝腎要なのは、欲張らないこと。
今回は単純な接触に留まってしまいそうだけど、まあしょうがないか、ぐらいで期待をしすぎないことです。
深入りしてしまうと思いがけないところで人災に出くわす可能性が高くなってしまう。
複数回の単純接触効果を重ねて、蓄積を狙うのが良いでしょう。
チャンスを逃すわけにはいかない、と急いでも、そんなものは「急ぎ」でなく「焦り」です。
単純に視界に入るのみで効果があるということ、これを忘れないでください。
諦める
単純接触効果がもうそろそろあるかなと思えたら深入りに移行できます。
しかしながら、短い立ち話でパッと協力者を確保できれば、どれだけ楽な話でしょうね。
戦コンはエレベータピッチで一瞬で心を掴め、と言うでしょうが、「ああはいはい」です。
立ち話には人災が口を挟んでくることがあるからです。
人災が口を挟んできたら、面倒なだけ。
撤収してしまって、次の機会を狙いましょう。
人災が協力者に転じることはありません。
決してありません。
黙らせる
人災が口を挟んできた時、話を畳んで仕切り直すのに便利なのがオリジナルグッズです。
オリジナルグッズを予めつくっておいて持ち歩くのです。
オリジナルジャンパーと別にオリジナルグッズを用意しておくと、副次的効果もあるのです。
人災は、支援者予備群の可能性が無さそうだけどあるかもしれんだろう、と思わせようとします。
けれども人災の昔話や自慢話が挟まってくるので慣れればわかります。
そんな時は黙らせるんです。
「買いますか。買いませんか。」
これを言うとほとんどの人間は口ごもります。
人災を含めて。
撤収か、見極めか、どちらかに移行できます。
見極める
撤収でなく見極めに移行する羽目になる時にも、グッズがあれば簡単になります。
公益性のあるグッズであることが、見ればわかるようにつくっているため、偽善者は「買わない」と言えないのです。
正直者は「買いません。」
偽善者は「いやあ、まあ。」
小悪党は「高い。安くしろ。」
極悪人は「ただなら貰ってやる。」
極めて多くの人間が、偽善者や小悪党です。
口を挟んできて、ベラベラと要らん自慢話に走る割に、秒で口ごもるのは、偽善者だからです。
財布の紐はそう簡単にゆるまないのです。
「ちょっと考えさせてくれるかな。」で、やっと協力者予備群の可能性が出てきます。
「安いグッズが出来たら買います。」で、やっと協力者予備群から協力者候補です。
「買います。」なら協力者です。
「買いません。」でも協力者になりえます。
程度の違いこそありますが、そんなもんです。
協力者のふりをして評論家になりたがろうとする人間が極めて多いのが現実です。
評論家になりたがる人間には人災も混ざっているため、簡単には深入りできないのです。
協力者予備群のみがいる場なんてものは中々ありません。概ねは、評論家の口出しによって本題に入るのを諦めることが多いです。
それでも、協力者予備群も評論家予備群もいるという現実と向き合って、協力者予備群に単純接触効果だけでも発揮するのが一歩前進です。
一歩一歩積み重ねておけば、最後の一押しだけで階段状に進むことがあるのです。