ジャージの流行りについて3
前回、前々回に続き、ジャージの流行りについて述べていきます。
私はファッショントレンドとしてブロークコアが流行し始めたことで、今まではワンマイルウェアだったジャージをテンマイルウェアに格上げしています。
現在の流行は、リバイバルとクワイエットであるため、日常遣いし易いこと、そして、流行の最中には、リバイバル、コラボ、別注が、増えていく傾向があることを述べてきました。
今回は「流行っているから着る」の是非について述べます。
予め述べておきますが、私は、流行りに乗っても良いじゃないか、というスタンスでいます。
大前提は「着たい服を着たいように着れば良い」です。けれども流行を敵視していません。
「流行っているから着る」の是非
「流行っているから着る。」
これは、主体性を欠く行為のように思えます。
流行っていなかったら着ないのか、となる。
自分の軸を欠くようにも思えます。
もし仮にそうなら、良くないと思います。
けれども、私が述べたいのは、そういうことではありません。
正確に表現するなら、こうなります。
「流行りで心理的ハードルが下がるから着る。」
自分の心理的ハードルが、流行りによって下がるので、着てみたくなるから着る。
人間は見飽きるし着飽きる生物です。
ゆえに、服装には流行がある。
見飽きたから次。着飽きたから次。
けれど、次の流行に飛びつくためには、見慣れる必要もあるのです。凡人には。
見慣れないと踏み出せないところがあります。
流行は、見慣れ始める機会を多く生み出すので、心理的ハードルを下げてくれるのです。
「流行っているから買う」もある
「流行っているから買う」もあります。
冒頭で述べているように、流行は、リバイバル、コラボ、別注を増やすからです。
選択肢が増えることによって、欲しい服と出会う率が高くなります。
ここでいう率とは、感覚的な率です。
数字の率は変わりません。
実際には、分母の増加によって分子も増加する、というのが正確な表現です。
流行によって売れ行きが明るそうになる。
通常よりも黒字が見込めそうになる。
過剰在庫で泣かなくて済みそうな気がする。
こういった要素が、リバイバル、コラボ、別注を増やします。
アパレルメーカーは、スポーツメーカーを含め、毎年毎年、新作をつくりますから、選択肢として純増になるのです。
そうなっていくと、財布の紐が固い凡人でさえ、財布の紐が緩むわけです。私を含めて。
「流行りで心理的ハードルが下がるから買う。」
財布の紐という心理的ハードルですね。
流行りは心理的ハードルを下げる
流行りは心理的ハードルを下げるのです。
買う段階においても。着る段階においても。
単純接触効果の増加があるからです。
着たい服を着たいように着れば良い、と思いますが、着たくなるのが流行です。
何度も「着たい服を着たいように着れば良い」というのは、私は流行っていなくても着たら良いと思うからです。
ただ、流行に乗っかって買うのはアリだと思っていますし、流行で着てみる気分になったところで不純な動機だと思いません。
着たい服を着たいように着れば良いと思います。
着たくなる動機なんて人それぞれです。
そして、それが流行でも良いと思います。
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