とろっと甘い下仁田ねぎで「うどんすき風小鍋」
夜ごはんのお話
グツグツグツと、煮える甘めの出汁。
小鍋の中で出汁をじわっと吸い込む
焼色を付けた下仁田ねぎ。
下仁田ねぎの甘味と豚肉のうま味が溶け出した出汁で〆る煮込みうどん。
格別の味わい。
本日のお品書き
うどんすき風小鍋
* 〆は、「うどん」です。
◯ うどんすき風小鍋
前々から気になっていた「下仁田ねぎ」。
わたしの中でのお鍋のねぎは、「白ねぎ」。
「下仁田ねぎ」といういかにもこだわりのある特徴的な名前。ちょっとだけお買い得なお値段になっていたので、食べてみることにしました。
そんな「下仁田ねぎ」は、群馬県甘楽郡下仁田町の周辺に栽培されるねぎだそうです。収穫時期が11月末~12月と短く、今まさに食べどきということですね。
鍋の味付けはというと、大阪の実家で食べていた「うどんすき」を思い出して、すこし甘めの出汁でゆっくりと火を通していただこうと企みました。
もちろん〆は、「うどん」でございます。
土のついた状態の「下仁田ねぎ」。
白い部分は太くて、大きい白ねぎ。
不思議と絶対においしいだろうなという見た目。
主張が強い白ねぎ。圧を感じます。
昆布と鰹節で取った出汁。
そこに醤油と甘味を足して、甘辛い出汁に。
ゆっくりと煮込んで、ねぎを仕上げることに。
グツグツグツと。
煮えるごとにほんのりと漂う甘い出汁の香り。
なんだかとても懐かしさを感ます。
蓋を開けると、ふわっと漂う甘い出汁のおいしい香り。
ぐっと、うどんを入れたい気持ちを抑えながら焚き上げた、ねぎときのこ、豚肉でいっぱいの小鍋。
甘い出汁が染み込んだ「下仁田ねぎ」。
口の中でハフハフさせながら冷まして食べる。
とろっと、甘い。
それ共にじわじわっと出てくる甘い出汁。
それがたまらなくおいしい。
これがねぎの鍋の醍醐味。じわっと体も温まります。
ねぎの緑の部分と豚肉を一緒に。
出汁とねぎの甘味と豚肉のうま味。
合わないわけがない組み合わせ。
最後の〆に太めの炊き込みうどん。
もどかしい炊き込んでいる時間。
美味しいものを目の前にして、食べれないのが悲しくなるほどの香り。
じっと我慢。
最後のねぎ、豚肉のうま味が溶け出した甘い出汁が染み込んだうどん。卵とゆず皮を添えて、完成。
たくさん甘い出汁を吸い込んだうどん。
ゆずの香りと相まって、恐ろしくおいしい。
下仁田ねぎの甘さもさることながら、
このためにも鍋を作っていたようにも思えるほどおいしい。
この下仁田ねぎにピッタリの小鍋に仕上がりました。
○ 材料 ( 1 人前 )
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下仁田ねぎ : 200 g
豚肉 : 100 g (いつも切り落とし)
椎茸 : 20 g
しめじ : 20 g
生姜 : 2 g
うどん : 1 玉
卵 : 1 個
ゆず皮 : お好み
☆ 出汁
水 : 400 ml
昆布 : 味付け海苔くらいの大きさ
鰹節 : 5 gほど
醤油 : 大匙 3
みりん : 大匙 2
砂糖 : 大匙 2
○ ポイント
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食材に焼き色を付ける
焼色を付けることで、見栄えが良くなり、芳ばしい香りで料理もおいしく感じることができます。すこし手間ですが、見た目と香りで料理を楽しむことができます。ぜひ、時間に余裕がある時に取り組んではいかがでしょうか。
豚肉を予め茹でておく。
豚肉を茹でておくことで、鍋にアクが漂わずに臭みも軽減されます。また、予め8割ほど火を入れておいて、鍋の完成前に残りの2割火入れをすることで、比較的柔らかい豚肉を食べることができます。
○ 作り方
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1. 食材の下処理
鍋に昆布と水を入れて、30分程おいておきます。
下仁田ねぎの白い部分を大きめに輪切り、緑の部分を斜め切り、生姜を薄切り、椎茸を一口大に切る。しめじを解しておく。
2. 焼く・茹でる
フライパンに切った下仁田ねぎを入れて、両面に焼い色を付けて、引き上げておく。
沸騰させたお湯に豚肉を入れて、8割ほど火を入れ取り出しておきます。
3. 出汁を取る
[1.]の昆布が入った鍋を弱火で加熱します。
沸騰直前で昆布を取り出して、沸騰させます。
沸騰後、火を止め、鰹節を鍋に入れ、鰹節が沈むのを待って1−2分経過したら出汁をこします。
4. 煮る
[3.]で取った出汁に☆の残りの調味料を入れ、[1.]と[2.]で用意した野菜を入れて、下仁田ねぎが柔らかくなるまで煮立たせます。
その後、豚肉を入れて、残りの2割火を入れて完成。
まとめ
下仁田ねぎに限らずとも、ねぎを中心に鍋をするのであれば、個人的には甘めの出汁がおすすめです。
甘めの出汁がしみて、何も付けなくても非常においしく食べることができます。
もし機会がありましたお試しくださいませ。
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あとがき
実家の「うどんすき」は、海鮮もお肉も野菜も具だくさんにして、一緒にうどんも入れていました。
いろんなうま味が詰まった出汁をうどんが吸うので非常においしかったですね。うどんすきの日は楽しみでしたね。
小さい鍋だとなかなかたくさんの具材を入れないという欠点があります。
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