「海賊とよばれた男」とレゴ®シリアスプレイ®のコア・プロセス。
こんにちは。毎日が学びのような日々です。特に自分よりも若い方々の知見が我が身に入ってくるときの快感がありがたいです。
海賊とよばれた男。
先日あるセミナーで出光佐三さんの話が出ました。そうです。出光興産の創業者ですよね。終戦2日後に述べた訓示「愚痴をやめよ、世界無比の三千年の歴史を見直せ、そして今から建設にかかれ」を聞いて、奮い立たない社員はいないだろうなと、当時の状況も踏まえてセミナーを聴いていました。
その足でさっそく「海賊とよばれた男」を図書館に借り、先日、上下巻を読み切りました。映画は見たのですが書籍は手に取ったことがなかったんです。本好きとしてそれは恥ずかしいと思い読み始めるとこれが実に面白い。面白いというよりも、何度も泣きそうになるくらいの内容でもありました。
リーダーシップとマネジメント。
書いたものの気持ちは終了しておらずまだまだ物語の途中です。しかしながら考え進めるうちに、あることが頭をよぎりました。それはなにかと言うと、7つの習慣における「リーダーシップとマネジメント」の一節「マネジメントは正しく行うことであり、リーダーシップは正しいことを行う」です。
書籍に出てくる国岡鐡造ですが、マネジメントとリーダーシップを上手く使い分けているわけではないなと感じました。ちょっとレトリックを効かせて書くとすれば「体から自然と滲み出る」という表現のほうが正しいように思います。それくらい人間の本質である強さと優しさを感じさせられました。
産業能率大学総合研究所さんがわかりやすく書いてくれていますね。
コア・プロセス。
小説のなかでの国岡鐡造は即断即決する場面と、じっくりと熟考する場面の両面が垣間見えます。しかしながらそれらは常にどこかでつながっており、意味の関係性が存在している。すべては日本という国のため、そして、すべての店員のためであるという信念がすべての原動力なのだなと思いました。
これってまさにレゴ®シリアスプレイ®メソッドの「コア・プロセス」だなって思ってしまいます。ファシリテーションの基本アプリケーションであるコアプロセスとは「1.問いを立てる」「2.組み立てる」「3.ストーリーを語る」「4.振り返る」ので構成されています。1.と4.が特に重要と考えています。
コア・プロセスについてはこちらに記載しています。
仕事への没頭。
なぜそれをするのか。なぜそうするのか。信念があってこそ参加者はレゴブロックで表現していこうとする。何のためにこのワークショップがおこなわれるのかという全員の共通理解という問いが大事です。国岡商店の店員にはその信念に向けた問いが共有されている。だからこそ全員で前を向けます。
そして、振り返る、です。何が良くて何が悪かったか、ではなく、どう良くてどう悪かったか、を考える時間も必要です。書籍の内容は割愛しますが、愚痴をやめ、物事を見直し、すぐに取りかかる、という精神。仕事への没頭とレゴ®シリアスプレイ®への没頭がシンクロしますね。そう感じました。
最後に。
書いていて、以前投稿した「それでも人生にイエスと言おう。」の「主体性」という言葉と、これも以前に投稿した「『まずやってみる』のすゝめ。」の「辿り着く場所」という言葉を思い出してしまった。