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ある講演で気づいた日本精神とレゴ®シリアスプレイ®の可能性。

こんにちは。井沢元彦さんの「逆説の日本史」シリーズを読んでいます。日本の歴史イコール日本精神の歴史であることを再認識させられます。日本とは何か、日本という国はなぜ必要なのか。考えれば考えるほど、本を読みたくなってきます。


日本精神の本質とは何か。

台風の影響でレゴ®シリアスプレイ®の勉強会、そして、もっとも重要な大阪ダービーマッチの開催がなくなりました。そんな昨日、ある勉強会に行ってまいりました。もう10年以上もお世話になっている方の講演を聴き、改めて日本の歴史を学び直す必要があるなと、心洗われる機会にもなりました。

やはりそのなかでも自分自身の気持ちにもっとも刺さってきたのが出光佐三さんの言葉。こちらでも書いたのですが1945年8月15日終戦の二日後に発した訓示「愚痴をやめよ、世界無比の三千年の歴史を見直せ、そして今から建設にかかれ」に日本精神の本質とは何かを、今一度気付かされたわけです。

出光佐三の言葉(2024年8月31日 GOJO.講 説明会より)

相互信頼がなければただの集まり。

日本人が三千年の歴史の中で持ち続けてきた理念、信念の最たるもの。それは多分「相互信頼」なのではないでしょうか。学業にせよ商売にせよ、何にしても自分だけの力、独力ですべて解決できるとは到底思えない。相互信頼がなければそこはただの集まりであり、仲間でもチームでも組織でもない。

レゴ®シリアスプレイ®ワークショップでは作品を作るために求めるレゴブロックを一緒に探すケースが多々ある。また、共有モデルと言われる個々の作品でひとつの大きな作品を作るというアプリケーションもあります。このように相互信頼がなければ実現不可能な場面がいくつも出てくるのです。

なぜ自分はこの日本に生きているのか、を紐解く必要がある。

誰もが間違えてしまうのですが、シナジーを生みだせるのはそんな相互信頼があってこそ。7つの習慣でいう私的成功と公的成功の前者。自主的にその環に入っていき、目的を見出し、優先すべきことに邁進して、共生していくこと。一緒に生きるという実感がこの相互信頼と呼べるのかもしれない。

そのためには、なぜ自分はこの日本に生きているのか。いや、生きられているのか。誰かが生かしてくれているのか。はたまた何か他の目的で生かされているのか。長い歴史のなかから自分自身という存在を紐解く必要があるようにも感じています。繰り返しですがシナジーとはその先に生まれるもの。

三千年間培ってきた日本精神をレゴ®シリアスプレイ®でひとつに。

今回の講演を聴いて血が沸き立つような感触を覚えた。いまセレッソ大阪のサポーター向けに「サポーター・アイデンティティ」を考えてもらうワークショップを実施しています。その応用で、「自身の日本精神」「自分はなぜ日本にいるのか」をレゴブロックで表出してみるのも良いと感じていました。

そんな熱い思いを持った多くのレゴ作品をテーブル上に配置して相互信頼(互助)の環をどのように構成していけるのかを考える場にできるのではないか。確かにワーク時間はかかる。でも三千年間培ってきた日本精神を今、レゴ®シリアスプレイ®を使ってひとつに結集していくことは可能だと思う。

レゴ作品で表出された日本精神の関係性を意識する

最後に。

ひとりひとりが作る日本精神を見たくなってきた。そういえば講演のなかで松下幸之助さんの言葉が何個か引用されていた。サッカーで考えれば心が揺れるのだけど(ちょうどダービーの日でもあったし)逃げちゃ駄目だなと強く感じた。心得帖シリーズを読んでみようかと思い始めた、9月でもある。

この困難な仕事に成功を収めるには、眼前にいかなる問題が現れても、これを処理遂行しうる心がまえと知識、才能をもっていなければならない。
その知恵才覚はしからばどうして生まれてくるか。
 
それは三千年来培った真の日本精神を把握し、これにもとづいて的確な判断を下すことである。

松下幸之助 1945年8月16日


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