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ファシリテーターと人格主義の豊かな関係。

こんにちは。周年記念やらなんやらで色々とイベントを実施しています。そんな中で「なんか、どこ行っても、いますよね」と言われる始末。それほどでもないのになあと思いつつもありがたい話。

他のファシリテーターの設計を忠実に実行する。

先日、とあるレゴ®シリアスプレイ®ワークショップのサブファシリテーターを務めてきました。ファシリテーション力というか、どちらかと言えばこれは社会人の基礎かもしれないですが、他のファシリテーターが作成したワークショップ設計を忠実かつ正しく実行できる能力はとても重要ですね。

今回も打ち合わせは少なかったものの7つの習慣のすべてをフルに活用しながらなんとか最低限のミッションはクリアできたかなという気持ちです。その仕事を自分にとって意味のあるものにする「ジョブ・クラフティング」な考え方は7つの習慣の私的成功におけるもっとも大事な要素かなと感じます。

ファシリテーターには豊かさマインドが必要だ。

レゴ®シリアスプレイ®ワークショップでファシリテーターがカバーできる人数はせいぜい10名程度だ。個人的にはマックスでも7,8人くらいがちょうどよい気もします。ワークショップはファシリテーターにとっては戦いであり、作品への関与と参加者の発する言葉を全員に意識させる仕事があるのです。

ファシリテーターは講師でも先生でもない。レゴ®シリアスプレイ®は研修の道具だけなのではなく、会議や話し合いの場だからこそ光り輝く。必要なのは全参加者との一体感。ファシリテーターは「私」ではなく「私たち」なのですね。全員でこのワークショップを成功に導くことが目的と呼べます。

ファシリテーターは「豊かさマインド」を持つべきなのだと思いますね。

この知識労働者社会においては、個人ではなく「私たち」という概念を心から理解し、実践し、内面化した人こそ、最大の機会、無限の可能性を手にできる。

スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣 人格主義の回復」
はじめに 「利己主義」 より引用

100:100のためのファシリテーターの能力とは。

レゴ®シリアスプレイ®認定ファシリテーターはワークショップの最中、作品をもとに参加者が発した言葉を何度も反芻しています。特にそのあとの工程で参加者同士の手助けをするために全員が導き出した大事な要素はすべて記憶する。まさにファシリテーションの語源であるラテン語のfacileです。

例えば先程の全員が導き出した大事な要素でチーム全体のレゴ作品を作るなんて場合。その各要素をファシリテーターが知っていなければ、チーム全員に意識を向けさせるのは難しい。レゴ®シリアスプレイ®メソッドにおける100:100(全員が声を出し全員が聴く)のための能力はまさにここなのだ。

ファシリテーターを目指すならまずは人格形成である。

先述のコヴィー博士の豊かさマインドは「他者を尊重し、お互いの利益のために無私の気持ちで働く人によってこそ、真の優れた業績はなされるのである。」と結ばれている。要するにファシリテーターに必要なのは、ここは自分の舞台ではない、と認識すること。これができない者が多い気もする。

影響を拡げることと影響の輪を拡げることは根本的に違う。今回福岡でおこなったワークショップ(そして夜の宴)でもそれらを強く感じた。ファシリテーターとして生きることを目指したい方にはまず7つの習慣をお薦めしたい。テクニックは後から付いてくる。まずは人格形成であるのだと思う。

最後に。

自身もまだまだファシリテーターとして勉強を重ねている。とは言え難しい局面ばかりで先輩方から学ぶことが多い。そんな学びの場にこれからも向かっていく。歩みを止めたらそこでゲームセット。より良いファシリテーションをおこなうための人格主義の儀式がとても重要なのだと思う今日この頃。

人格の光をたくさん持っていたい

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