世代の値段感覚。
1980年生まれの僕にとって牛丼やハンバーガーは幸せの象徴で、「こんなにうまいもんがこんなに安く食べられるのなら、まぁお金なくても幸せだな」と、学生の頃に思っていた。
それ以来、なんか牛丼ってずっと280円くらいの何かと思ってる節がある。マックのハンバーガーは65円の時代もあったから、なんとなく100円を超えると「高いな」という感覚がある。
景気が悪くても、給料が低くても、そうやって安いものを基準に「幸せだな」って思って生きていることは、慎ましやかでいいことだと思っていた。
景気が悪い時代しか知らないので、ある意味ではそんくらいしか幸せを感じる手段がなかったようにも思う。
それに加えて、音楽なんかやっていようものならゴッホや四畳半フォークよろしく「清貧こそが、真の芸術を生み出すものだ」みたいな、謎の感覚がうっすら乗っかってしまって、もうどうしようもない。
今の牛丼は400円だしハンバーガーは倍以上の150円。
頭では「飲食店は、頑張ってるんだから無理して安売りしなくてもいいよな」「最低賃金が上がっていって欲しいから、その分は消費で負担しないとな」…と思いつつ、冷静に現在の値段を目の当たりにすると「高いな。」って思ってしまう感覚が拭えなくある。
ことファッションにおいても、「ブランド品とそこまで変わらないから、ユニクロでいいや…」みたいな感覚。
「あぁ。実はこういうお金に対する感覚こそが、次の世代の邪魔になりそうだな。」って思っています。
きっと、今後色々な世代と話すときに何かしら貧乏くさいことを言ってしまうから、気をつけて生きようと思いました。もう一度、感覚を学び直さないといけない。
なんか、こういうお金の感覚って世代間で全然違うような気がしている。
ビッグマック指数とかを活用して、世代間の価値観の違いが分かるようなことってないもんか。