自分らしい提案書。
コピーライターの仲畑貴志さんは、お会いしたことはないけど、恩人だと思っています。
仲畑さんが手がけたコピー全集をたまに読み返すと…
「きれいなおねえさんは、好きですか。」「好きだから、あげる。」とか、内容はもちろん、文字面も美しい。
最後の句読点まですごく上手にデザインされているな〜と、毎度感心してみています。
仲畑さんは、トレーシングペーパーに赤のダーマトグラフでコピーを書いて提案すると聞いたことがあります。
この話を聞いたときに、あぁクライアントへの提案って全然自由じゃんって思って随分と救われました。
なんとなく、会社ごとに提案書の「型」みたいなのがある。まぁデータチックなものを揃えたり、社会背景がどうこうとか、Z世代がうんぬん…みたいなものから始まり、説得させるためのあれこれを詰め込んだもの。
なんとなく、そういうのは嫌だな〜向いていないな〜と思っていたところで、仲畑さんの話を聞いて、もっと自分らしいスタイルでいいじゃんと思って、企画書の書き方が変わりました。
実際にトレーシングペーパーに赤のダーマトグラフで提案したこともあるけど、僕のスタイルにはあっていなかったので、今はちょっと違うやり方をしています。
最近は、なんとなくもっともらしいことを言って、なんとかクライアントを説得しても、それなんの意味があるんだろうと思っています。
お世話になったコピーライターの先輩は、提案のその場でホワイトボードに書いていたな。エンタテイナーだ。まぁ、色々な仕事の仕方があるので、楽しい。
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